圧力スイッチ配管、分解洗浄

圧力スイッチ配管、分解洗浄

前回の記事のつづきになります。

圧力スイッチ周りの配管、分解洗浄です。

ポンプの吐出部(二次側)から分岐している細い配管を分解します。

ちなみにNo2のポンプの時は

赤丸の部分が詰まっていました。

なので今回もおそらくここでしょう。

まず、作業中にポンプが起動しないように制御盤の方でNo3の休止をかけます。

盤の内部の基盤に小さなディップスイッチがあり、それを運用側から休止側にしてあげます。

これでNo3が切り離されました。(No1とNo2の2台交互運転)

次にポンプ側の一次側と二次側のバルブを開から閉にします。水関係の設備は何でもそうですが、必ず止水してから分解します。(でないと噴水になってしまいます)

これで作業準備完了です。

さっそく作業を開始します。

まず、圧力ゲージと圧力スイッチを外します。圧力ゲージは手で回すと簡単に外せます。

圧力スイッチは信号線(電線)を切り離してからでないと外せません。

カバーを外して中をみると電線は2本だけです。(白と黒の電線)

ドライバーを使って電線を切り離します。

切り離し後、圧力スイッチを外します。

配管を分解していきます。

ここまで、分解する事ができました。

ここまでに分解した配管に詰まりはありませんでした。

では、詰まっている箇所と予想した部分の配管を外してみます。

前回同様、予想通りこの部分に鉄錆が詰まっていました。

ポンプ側にも鉄錆が溜まっています。

ここで、一次側のバルブを少し開けて水が出るかやってみました。

が、微量の水しかでませんでした。

ほぼ、詰まっています。

この部分の詰まりにより圧力スイッチまで十分に水圧がかからない事が、今回の警報の原因だとハッキリしました。

詰まりを除去します。

プラスドライバーにウエスを被せて

ポンプ側の穴に突っ込んで鉄錆を拭き取ります。

すると水が出てきました。

大量に出てきたので一次側バルブで水量を調整しながらしっかりと拭き取ります。

写真を撮り忘れましたが、しっかり水が出るようになったので一次側バルブを閉めて、ポンプ側の詰まりは解消です。

配管側も清掃します。

綺麗になりました。

今回バラした配管の接続部のネジ山にシールテープを巻き直して

後は、取り外した逆の手順で配管を元に戻していきます。

圧力ゲージと圧力スイッチを取りつける一歩手前まで組み上げて

ここでエア抜きをします。

圧力ゲージ用の止水バルブと圧力スイッチ用の止水栓

赤丸の部分を開から閉にします。

次に、ポンプの一次側バルブと二次側バルブを閉から開に戻します。

この状態で、圧力ゲージの止水バルブを微開にします。分解した配管内のエアが水に押し出されて抜けます。水か少量溢れ出ている状態で、圧力ゲージを取り付けます。

圧力スイッチも同様に止水栓を微開にしてエア抜きし、取り付けます。

取り付け後、それぞれの止水栓を微開から全開にします。

圧力スイッチは電線を元通りに結線して

復旧作業完了です。

分解して洗浄して組み立てまで、約1時間半ほどかかりました。

最後に制御盤でNo3の休止指令を解除して、ポンプ起動時に分解した配管に漏水がないかチェックして、無ければこの作業は無事完了です。

その後

3週間程経過しましたが今のところ、低圧異常警報は出ていません。

解決ですね。

では、お疲れさまでした。