誘導灯 更新

誘導灯 更新

前回は手洗い水栓の更新工事を紹介しましたが、今回の記事の内容も更新工事です。

最近、私のやっている業務はメンテナンス2割、トラブル対応・設備更新作業8割、と言ったとこでしょうか。

なのでブログで紹介する記事の内容がトラブル対応や更新作業ばかりでメンテナンス(点検)が少ないですね。

これには会社の置かれている状況による部分もあります。現場の設備員の半数以上がほぼ新人ですので、トラブル対応ができません。なので必然的に私が対応する事になり、ブログのネタがそっちに偏ってしまっています。

ブログで紹介する内容がメンテナンスが少ないので、メンテナンスの少ない現場かと思われるかもしれませんが、日々メンテナンスはやっています。

では、本題に入りたいと思います。

少し前に、私の管理しているビルに消防の査察が入りました。消防の査察とは簡単に説明すると、その建物の防災管理がちゃんと維持されているのかを消防署の方がチェックします。

例えば、消防設備(火災感知器、消火器、スプリンクラー、etc)に問題は無いか。避難経路に荷物などを置いていないか。等をチェックされます。

今回の査察で私の管理しているビルは、いくつか指摘を受けました。そのひとつが今回紹介する誘導灯です。

こちらが指摘を受けた誘導灯です。

点灯してませんので指摘されて当たり前です。設置場所は地下飲食店内です。

見たまんま、古いタイプの誘導灯です。

ラベルで確認すると「S-57」と記載されています。つまり昭和57年製です。現在が2019年ですので製造されて37年ですかね。

更新工事までには、現場調査・見積作成・見積提出・器具発注・作業日程調整の段取りを経て作業に取りかかります。

では、作業に入ります。

まず、ブレーカーをオフにしようと思ったのですが、初っ端から予期せぬ事態が発生しました。

店内の分電盤の前にラックが設置されてあり、分電盤の操作が容易ではありません。前々から分電盤の前には物が置かれてはいましたが、ラックは設置されていませんでした。

分電盤の前の物をひとつひとつ移動させようかとも思いましたが、時間が掛かってしまうので、ブレーカーオフと絶縁測定は諦めます。活線(電気がきている状態)で作業する事にしました。

気を取り直して作業を開始します。まずは古い誘導灯を撤去します。

器具から電線を切り離し、感電しないように絶縁テープで軽く処置します。

古い誘導灯は中央のボルト一本のみで固定されていました。(一点どめ)

ボルトのナットを緩めて器具を取り外します。

撤去完了です。

ナットを緩めているとボルトごと外れましたので、ボルトは元に戻します。

今回、新しく取り付ける誘導灯がこちらです。

古いタイプの誘導灯と比べると、コンパクトになっています。後、ランプはLEDです。

既存の古い器具を撤去すると、写真の様に天井にが残ってしまいます。そのを隠して奇麗に仕上げる為に、リニューアルプレートを取り付けします。

まずは、リニューアルプレートのベースを既存のボルトを流用して取り付けます。

ボルト、中央の一点だけだと心許ないのでベースの両端を固定したいと思います。

天井の素材は石膏ボードですのでボードアンカーを使用します。

ベースのネジ穴の位置合わせをしてボードアンカーを打ち込みます。反対も同じようにボードアンカーを打ち込み、ベースの固定をします。

次に、電線を延長します。(電源の差し込みコネクターの位置が既存の器具より遠い位置になるので)

活線ですので、慎重に(感電、漏電、短絡しないように)作業します。リングスリーブで電線を圧着し繋げます。

圧着したリングスリーブに絶縁テープを施します。

もう片方の電線も同じようにして、電線を延長させます。

これで事前準備は完了です。、リニューアルプレートのカバーを取り付けます。

天井のが隠れてスッキリしました。上記の写真では、誘導灯本体をリニューアルプレートに取り付ける為の金具を、事前に取り付けています。

誘導灯、本体を取り付けします。

配線通し穴に電線を通して付属のボルトで固定します。

電源の差し込みコネクターに電線の長さを合わせて電線を繋ぎ込みます。(ここも活線ですので慎重に作業します)

ここで気付いたのですが、既存の電線でコネクターまで届いたような気がします。わざわざ電線を延長させる必要は無かったかと、、、。

後は、誘導灯本体に表示板を取り付け(スライドさせて固定)LEDランプのカバーで蓋をします。

これにて誘導灯、更新作業は完了です。

更新作業自体はさほど難しくはないのですが、飲食店(厨房の通路)という作業場所に苦労しました。作業スペースが狭くて、脚立を立てる位置が制限されます。後、床が滑りやすいです。

まあ、しょうがないですね。

今回の作業では、ブレーカーをオフにして作業する事ができませんでしたが、無事に終わりましたので良しとします。

では、お疲れ様でした。

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