社長 失格

社長 失格

どーも私です。

最近のニュースで

「警察車両が高速道路で観光バスに幅寄せをしてしまった」

という事故が報道されています。

事故の詳しい内容はネットで調べれば知る事ができますので、気になる方は調べてみて下さい。

この幅寄せによりバス観光ツアーは中止になってしまった事は、もちろんツアー会社は怒っているのですが

それよりも、事を起こしてしまった後の警察の対応に納得がいかないようです。

その警察車両は、幅寄せによりバスを緊急停止させてしまった事に気付いていながら、その場を走り去っています。

「幅寄せをしてしまったのは、私です」

と名乗り出たのは、現場検証後。事故が起きてから5時間後だったそうです。

この事故の私、個人の見解は

幅寄せをしてしまった人は、バス側が事を荒立てない(現場検証をしない)のであるなら、無かった事にしたかったのだと思います。

ただ、残念ながらバスは警察に連絡して現場検証をしました。調査すれば発覚するのは時間の問題ですので、名乗り出た。(名乗り出るしかない)

と言う事だと考えます。つまり、隠蔽したかったのだと思います。

バス会社も、警察車両が隠蔽したかったのではないかと感じているらしく、その事に腹を立てています。

とまあ、こういったニュースが世間を騒がせているようですが、

私の会社でもこのニュースに似たような事が起きたので紹介したいと思います。

その日、私は非番だったので後から対応した同僚に聞いたのですが

「立体駐車場、出入り口のチェーンゲートが壊されている」

と連絡が入ったそうです。現場確認してみるとチェーンの両端のスプリングが伸びてしまっている状態で、ゲートの役割を果たしていません。

物損事故発生です。

このままだと、契約車両以外の車が侵入してしまうのでスプリングの交換作業を技術員で行って、チェーンゲートを復旧させたそうです。

これは交換後のスプリングと伸ばされたスプリングを比較してみた写真です。

問題は何故こうなっていたのか?です。

何故そうなって誰がやったのかは、監視カメラの映像で直ぐに判明したそうです。

監視カメラの映像にはチェーンゲートに車で突っ込み車にチェーンを引っかけてしまい、その事に気付かず、車を発進させてチェーンを伸ばしてしまった様子が映っていました。(後日、私も映像を確認しました)

車が前進しない異変に気付いたそのドライバーは、車から降りチェーンが車に引っかかっているのを確認します。

状況を把握したドライバーは車をバックしてチェーンを外し、伸びてしまったチェーンゲートを元の位置に投げ戻します。(この時点で自分が物損事故を起こしてしまった事に気付いたはずです)

その後そのドライバーは自分の車に傷がないか念入りに確認します。(どうやら無事だったみたいです。おそらくタイヤ周りの金具に引っかかったのでしょう)

確認が終わると何事も無かったようにその場を立ち去ってしまいました。

チェーンゲートが伸びてしまった原因が解りました。

では、そのドライバーは誰なのか?ですが、、、

なんと!我が社の社長様でした。

社長が物損の当て逃げをしていたのです。

この事実を知って私は、落胆しました。終わってると思いました。

まあ、同族企業の三代目社長なんてこんなもんなのかもしれません。

その後、監視カメラの映像を確認したビルのオーナーが我が社に連絡をして、スプリング交換代金の請求をし、事を荒立てる事無く済ませて頂きました。

誰でもミスはします。わざとじゃなくてもやってしまう事はあると思います。

大事なのはその後の対応です。自ら事故の報告をし誠心誠意対応する事が必要だったと思います。

オーナーと我が社は昔からの関係があるので大目に見て頂いたと思うのですが、下手をすると

社長が当て逃げするような会社は信用できない!

と言って、メンテナンス契約の解消になっていたかもしれません。その位、事は重大だったと思います。

我が社では、各現場で起きてしまった事故やクレーム、労災案件を事例として、年に一度の研修で共有します。そして同じ様な事を起こさない為に

「あーすべきだった」とか「こうしていれば未然に防げた」等の話し合いを行って、再発防止につなげています。

今回の社長が起こした「物損当て逃げ事故」もその後の対応が大切と言う事を周知するためには、いい題材になると思いますが、この事実が公の場に上がる事は無いでしょう。

上層部の忖度が働いています。

それが本来は正しい事だとしても、王様の機嫌を損ねるような事をするのはにつながります。

この件は闇に葬られること間違いなしです。

もしこの事故が社長ではなく、下の従業員が起こしていたなら、会社はその人に対してどのような措置を取るべきでしょうか?当て逃げなんて事は会社の信用問題に関わります。

今回の件により我が社がどういった会社なのかが、はっきり分かりました。

一言で言い表すなら「残念な会社」です。

まあ、下を見ればそのような会社は他にも沢山あると思いますが、、。

起こしてしまった後の対応がもの凄く大切なのだと、改めて感じた出来事でした。

では、ご愁傷様でした。

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