ブレーカートリップ 対応

どーも、私です。
私の現場にはホテルフロアがありますが、基本的にメンテナンスの対象外となっています。設備のメンテナンスやらの対応は、別に営繕さんが担当しています。
ただ、その営繕さん24h常駐ではなく、ホテルのチェックイン開始の15:00に帰ってしまいます。
なので15:00以降のトラブル対応は常駐である私達が対応する事になっています。
19:00頃だったと思います。ホテルから連絡が入りました。
「客室の電気が落ちたので見てもらえますか?」
と言う内容でした。さっそく現地に向かいます。
対象の客室に向かう前にブレーカーが設置してあるEPSを見てみます。おそらくブレーカーがトリップしてると思うので。
やはりそうです。

連絡があった客室のブレーカーがトリップしています。
ブレーカーをリセット(OFF)して絶縁測定をしてみます。


0MΩです。では、原因を探しに客室へ向かいます。
その客室は宿泊客が居たのですが、電気が落ちた為、別の部屋に移動してもらっています。調査する私としてはその方がやり易いのでありがたいです。ホテルによっては、満室稼働しているとこもあると思います。その場合、このような事が起きると宿泊客に迷惑をかけれないので早急に対処する事になるのでしょう。宿泊客の目がある中のトラブル対応は中々のプレッシャーですね。設備的なトラブルもそうですが、何かあった時の為に、予備の部屋を開けておく事をホテル側がしてくれていればいいのですが。この辺はホテルによって違うのかもしれません。
では、調査します。
ラッキーな事に原因はすぐに見つかりました。
こちらです。

壁コンセントが陥没しちゃっています。
取り外します。

本来一体型の差込口がとれちゃいました。完全に破損しています。
化粧プレートを外して、金枠を外すのですが

ここは、注意が必要です。写真のように金枠に壁紙が乗っかっちゃっています。
このまま金枠を外すと壁紙も一緒に付いて来て壁紙を破ってしまう可能性があります。
カッターで金枠の縁に切り込みを入れます。

これで、壁紙を破る危険性を無くせます。

余計な仕事を増やさないように作業をする事が大事です。トラブルを解決する人間がトラブルを発生させる訳には行きません。

無事に金枠を外せました。
破損したコンセントを取り出します。


撤去完了です。
このまま電線を浮かした状態でもう一度、絶縁測定をします。これで絶縁が回復すれば、このコンセントが原因で間違いないです。
測定します。

0MΩから∞MΩに回復しました。良かったです。
新しいコンセントを付ける必要があるのですが、客室内の設備はホテル財産となっているので有償になります。交換費用をホテル側に提示して交換する運びとなりました。そりゃそうです。このままコンセントが使えない状態だと客室を貸出できませんので。
では、交換します。
既存のコンセントは3口一体型でしたが、私のビルには在庫がありません。
なので1個口を金枠に3個取り付けて代用します。

1個口のコンセント間をIV線(電線)で渡りを取ります。

壁側の電線を差し込み

壁に設置して

化粧プレートをして完了です。
最後にブレーカーをONにし電圧を確認します。

100Vしっかり確認しました。
これにて、ブレーカートリップ対応完了です。
毎回、今回の様に原因が明白なトラブルばかりなら判り易くていいのですが、そうじゃないパターンもそのうち起こる事でしょう。
では、お疲れ様でした。

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