誘導灯器具 選定

誘導灯器具 選定

どーも、スパチキはナゲット用の辛いソース(期間限定ソース)をチキンクリスプにトッピングしただけじゃねーか!!と思っている私です。

飲食店舗の誘導灯が不点灯というトラブルが発生しました。

私はその日非番だったので後日、引き継ぎノートで内容を確認しました。

その日に対応した設備員によると、誘導灯の管球を交換しても点灯しなかったそうで、器具不良と判断したそうです。(電圧は有り)

その誘導灯がこちらです。

高輝度タイプ(高輝度誘導灯)です。
この高輝度誘導灯の管球は冷陰極で、LEDではありません。

製造年が98年ですので、とっくに寿命だと思います。で、その設備員は交換用の誘導灯を発注してます。今の誘導灯はLEDが主流ですので、注文した器具は勿論LEDタイプです。

そして数日後、注文した交換用の誘導灯が届きました。

数日間様子を見てたのですが、ずっと放置です。一向に交換する気配がありません。駄目ビルメンあるあるの誰かやってくれるだろうですね。なので、私がやる事にします。

とりあえず届いた誘導灯の確認をしたのですが、その時違和感を感じました。

停電時にランプを点灯させる内蔵バッテリーがありません。

器具に記載されている内容を見てみます。

電源別置型と記載されています。

付属の説明書を見てみます。

どうやら、この誘導灯はバッテリー内蔵式ではなく、外部の非常電源から供給される仕組みのようです。

私のビルに、別置きで誘導灯用の非常電源は設置されていません。

つまり、器具の選定をミスってます。

バッテリー内蔵式を発注しなければなりませんでした。

何故、こんなミスが起きたのでしょうか?既存の誘導灯を確認してみます。

あれ?こっちもバッテリーがありません。

と言う事は

そうです。既存の誘導灯も電源別置タイプでした。

これはおそらく発注する時、電材屋さんに既存の誘導灯の型番を伝えて、それの現行版をお任せ注文したのでしょう。

いやーー、その設備員(ビルメン歴6年)には誘導灯を撤去した時に内蔵バッテリーが無いと言う事に気付いて欲しかったですね。

そもそも、ちゃんと点検してんのか?って話しなんですけど、、、。

この誘導灯が98年製ですので、もし今までの22年の間に火災なり災害なりが起きて停電となった場合、避難口を照らさなければいけないこの誘導灯も一緒に停電した事でしょう。

あちゃー、これはマズいですね。ここだけの話しにしときましょう。ただ、その店舗はガラス張りでして、もし停電したとしても通路の非常照明で明るいはずです、、、。

そういう問題じゃないですね、、、。

せっかく新品を注文しましたが、私のビルでは、機能を果たせないので、バッテリー内蔵式を注文し直しとなります。

基本、設置されている誘導灯がその場所に適していさえいれば、今回の様に電材屋さんに既存の誘導灯の型番を伝えて、その同等品なり後継品なりをお任せするのが楽なのですが、自分自身で選定できるようにしておいて損は無いと思います。

では、私なりに選定するためのポイントを紹介したいと思います。

・避難口誘導灯か通路誘導灯か

まず、誘導灯には大きく分けて2タイプあります。

これは簡単に見分けがつきます。

避難口誘導灯が緑色で

通路誘導灯が白色

です。ここを間違う事は無いと思います。

・片面灯か両面灯か

片面は表だけに表示パネルがあり、両面は表と裏の両方にパネルがあります。これも見た目で判断がつきます。

・どの等級に該当するか

この等級とは表示面の寸法でA級、B級、C級、と3等級に分けられていて、B級はさらに輝度でBH形とBL形とあります。

少し前の高輝度誘導灯や従来の誘導灯(蛍光灯タイプ)がどの等級に該当するかは下記の表を参照して下さい。

メーカーカタログより抜粋

これで、対象の現場に設置されてある誘導灯の等級分けが可能です。

・内蔵バッテリーは一般形か長時間形か

内蔵バッテリーには、非常時点灯時間20分間以上の一般形と、60分間の長時間形があります。

建物内の大半は一般形なのですが、対象の防火対象物によっては一部、長時間形である必要があります。下記を参照して下さい。

メーカーカタログより抜粋

どうやら、屋外へと繋がる重要な箇所は長時間形となっているようです。何も考えずに全ての誘導灯を長時間形にしておけば、問題は無いと思いますが、やはり一般形よりも長時間形の方が値段が張るのでそんな贅沢は許されないと思います。

バッテリーに関しては今回紹介したような電源別置バッテリー内蔵とあるのですが、どちらが一般的かと言うと圧倒的に内蔵式だと思います。電源別置システムを採用している物件はレアケースだと思います。私は残念ながら出会った事が無いです。

以上、私が器具を選定する時に注意しているポイントになります。

これを踏まえて今回、器具不良を起こした誘導灯で選定してみます。

まず、見たまんま避難口(緑色)で片面灯です。

等級は高輝度の20B形と本体に記載されてますので

B級BL形です。

バッテリー関しては、今回はイレギュラーな事がありましたが、そのビルの防災システムを理解していたら気付けたはずです。もちろん、内蔵式です。設置場所は店舗内で、通路に面しているので一般形(20分)です。

まとめると、「B級BL形避難口片面のバッテリー内蔵の一般形」となります。

これを交換用誘導灯として発注しました。

物が届き次第、取り付けしたいと思います。

結果的にですが、一次対応をしたその設備員がもし、誘導灯を交換していたらこの間違いに気付かなかったかもしれません。結果オーライですね。

では、お疲れ様でした。

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