コンプラに敏感な上層部

コンプラに敏感な上層部

どーも、先日前職のつてで消防点検のお手伝いをして臨時収入が入ったので、近々ちょっといい肉でも食いに行こうかとしている私です。(残念ながら妻と)

私の現場(ビル)には一般の歩道を挟んだ先が塔屋になっている場所があります。

そこは地下と地上を繋ぐ階段の塔屋となっており、そこに地下店舗エアコンの室外機が設置されています。

こちらです。

この室外機が設置されている場所はくぼみになっているので、もしそこのドレンが詰まり、雨が降り続きでもしたら雨水が貯まり、最悪、室外機が水没なんて事になります。

なのでこの塔屋のルーフドレン点検が定期作業としてあります。

ルーフドレン点検をする為には当然の事ながらこの塔屋に登る必要があります。

で、ある日その作業をやっていた時の事です。

私は塔屋に登る為の脚立を立てて、新人さんと2人で作業をしていました。役割は、私が塔屋に登ってルーフドレンの点検をし、その新人さんは脚立を押さえる係りです。

そこに運が悪い事に現場経験の無い上層部が出くわします。

その時、新人さんは私が作業している様子を脚立に跨がった状態で上から見ていました。

で、その上層部にその事を注意されてしまいます。(この仕事をしている方なら知っていると思いますが、脚立に跨がる事は禁止されています)

更に、その場の注意だけに終わらず、証拠写真まで撮られ社内のメールで情報共有までされ(晒され)ました。

作業の責任は私にあるので顛末書を書かされました。

つまり、会社は「ルールに従った方法で作業をしてくれ」と言う訳です。

はい、その通りです。正しいと思います。それが正論です。裁判で争ったら負けます。

なので、ルールに従った方法を考察して書類(顛末書)で提出しました。

・脚立ではなく梯子による登り降り

・道路使用許可の取得

・梯子の周り(作業スペース)にバリケードの設置

・通行人に対する誘導員の配置

・安全帯の着用

以上の5点です。重要な項目のみピックアップして説明します。

「脚立ではなく梯子による登り降り」ですが、その時注意されたのは「脚立に跨がる」と言う行為に対してですが、そもそも脚立を屋根等の登り降りに使用してはいけません。脚立の天板に乗る事は禁止されていますので、この場合は梯子を使用するのが正解です。

ただ、この場所の梯子をかける壁はこの様になっています。

壁がフラットになってません。ここに梯子をかけるのもリスクがあると思います。

あと「道路使用許可の取得」ですが、これが今回紹介した作業をする上で、ネックとなります。

塔屋に登る為の梯子を設置する場所は公道となっています。公道を許可無く占有する事はできません。事前に警察署に行って道路使用許可の申請をする必要があります。この申請書を作成するのも一手間ですし、この申請は無料ではありません。労力と費用がかかります。

30分もあれば終わらせれる塔屋のルーフドレン点検をする為だけに、この作業以上の時間を使って申請しなければなりません。この事実を私は知っていたので、バリケードを設置せずに、しれっと公道に脚立を設置して作業をしていた次第です。

あと、道路使用許可の申請費用なんですが、オーナー側に相談したところ

「そっちでもってね」

と軽くあしらわれました。我が社は、コンプライアンスに敏感みたいですが、オーナーに

「オーナー側が負担すべき費用をこちらに押し付けるのはコンプライアンスに反する事ですよ」

と、言える程では無いみたいです。まぁ、力関係を考えると当然かもですね。

ちなみに、道路使用許可の申請は私の現場の人間は行っていません。我が社には常駐ビルメンがほとんどですが、数人だけ巡回ビルメンが居ます。そこの人間が申請しています。残念ながら上層部ではありません。

これ以降は事前に許可を得て作業をしています。

決められたルールを遵守する事が大事なのは解ります。それは「公」が定めた正解なので。ただ私はそこの現場や作業内容によって正解は変わると思います。公の定めた正解が全ての現場、作業内容、状況に当てはまるとは思えません。

その場や作業員の能力に適した方法で作業してもいいのでは?

ルール違反を理解している前提で、会社側は暗黙の了解を認めてくれてもいいのでは?と思います。

とは言っても、私は只のサラリーマンですので会社の方針に従わなくてはなりません。今後もしっかりと正規のルールに則り仕事したいと思います。

上層部の目の届く範囲では。

ては、お疲れ様です。

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