管球交換しました。

少し前までのビルメンテナンス業務の代表的な作業と言えば
「管球交換」だったと思います。
私の設備管理しているビルにも、何千本もの管球があって、日によっては1日中管球交換している。なんて日もありました。
あるテナントさんから管球交換の依頼が入り、交換作業をしていたところ、そこの事務員の女性から
「わー、庶務2(ショムニ)みたい」
と、言われたことがあります。
ショムニって、、、、。
今ではビルの6、7割はLEDに更新していますので、この交換作業はかなり減っています。
とは言え、まだLED化されていない場所がありまして、今回はそこの管球交換をしました。
こちらです。
完全に不点灯です。
交換の目安としては不点灯の他にも
チラつきがある、光りが弱い、といった管球も対象になります。
では、交換します。
無事に点灯しました。
管球交換作業、完了です、、、。
これだけで終わるとショムニなので、管球を交換しても点灯しない場合について紹介したいと思います。
ここでの話は蛍光灯の照明器具を対象とします。
新しい管球と交換したのに点灯しない、なんて事が私のビルでは稀にあります。
これは管球切れではなく、照明器具本体の不具合によるものです。蛍光灯の照明器具には「安定器」と言われる物が付いています。
照明器具のカバーを外すと見つけられます。こういうやつです。
この安定器が故障すると、管球は点灯しません。もしくはチラついたり、点灯しても短い期間で管球が駄目(劣化する)になる。と言った症状が出ます。
場合によっては安定器から焦げたような臭いを発したりします。私も過去に経験しています。
通行人の方からエレベーターホールが焦げ臭いと連絡があり調査をすると、その臭いの発生源は照明器具からでした。
安定器が焦げていて、油のような液漏れも起こしていました。最悪、出火していてもおかしくなかったです。
この事から、古い照明器具は早めの更新をお勧めします。
私の管理しているビルでは安定器不良の照明器具は、安定器の交換作業を行っています。
こちらが交換用の安定器です。
コンパクトになっていて重さも軽いです。
交換作業は、電気工事になりますので、「第二種電気工事士」の資格保有者が行います。
この作業もLED化が進んだ事により、かなり減りましたが、そのうち発生するかと思います。交換方法はその時にでも、詳しく説明したいと思います。
私が管球交換をする時は、ただ球を換えるだけでなく、安定器の劣化具合も気にしています。
新しい管球本体に、交換した日付を書いて取り替えるようにしています。
こうする事により次にその球が切れた時、どの程度の期間保ったかが分かります。その期間が短い(半年保たない)時は安定器の劣化であると判断して、安定器交換をするようにしています。
過去に起きた、「安定器が焦げる」という事を起こさない対策ですね。
ただ、この交換用の安定器はもう生産が終了してしまっています。
在庫は今、市場に出回っている分だけとなっています。(電材屋さんが保有している分だけ)
と言う事で、私の管理しているビルは安定器を取引のある電材屋さんから買い占めています。当分は安定器交換できます。
ただ、やはり、
時代の主流はLEDへ
という事ですね。
懐に余裕があるのであれば、安定器交換ではなくLEDに更新するのでしょうが、そうではないみたいです。
では、お疲れさまでした。
-
前の記事
トイレ詰まり 2019.05.27
-
次の記事
ブラインドカーテン取り替え 2019.05.30
コメントを書く