ドリル 鉄板への穴あけ方法 

ドリル 鉄板への穴あけ方法 

どーもm(_ _)m

穴あけには慎重になる私です。

この記事は、ドリルドライバーによる鉄板への穴あけ方法の説明になります。

用途に対してのドリルの選定や、使用前の準備に関しては別の記事【ドリルの選定、使用準備】にて説明しています。よければ参考にして下さい。

穴あけの目的

この仕事(ビルメンテナンス)をしていると、鉄板に穴をあけなければならない必要性に出くわすことがあると思います。(私だけ?)

穴あけの主な目的は「何か物を固定するため」が多いです。(工事業者をしていた時は、盤に入線するためが多かった)

なので今回は、ただ単に穴をあけるだけでは味気ないので、鉄板にフックを取り付けたいと思います。

当ビルで出た、廃棄する鍵をペンチでひん曲げてフック代わりとします。

「リユース」ってやつ

印をつける

フックを取り付けたい場所が決まったら、穴あけが必要になる箇所に「印」をつけます。

印の点が小さくて1度、目を離すと見失ってしまいそうです。そういう時は点を大きく書き換えるのではなく

このように×印に書き換えましょう。(点を大きくすると正確な位置がズレる可能性があります)

センターポンチを使う

腕に自信がある人は、ここのままドリルで穴あけに移ってもいいのですが、確実に正確な位置に穴あけをするために「センターポンチ」を使います。

私の現場は、ハンマーで叩く旧式のポンチですが、現在はハンマーが必要ないポンチが主流です。

印にポンチを当てて、ハンマーで叩きます。

少しくぼみができる程度で十分です。

×印の交差する箇所を狙う

くぼみを作ることにより、ドリルのキリ(刃)がズレなくなります。

穴をあける

では、穴あけをします。

ドリルに鉄用のキリ(刃)をセットします。

「鉄用のキリ」と「コンクリート用のキリ」は別物なので、間違えないようにします。

見分け方は、キリの刃先を見れば分かります。

肉眼で見比べると直ぐに分かる

コンクリート用のキリには先端に「超硬チップ」なるものがあります。慣れれば直ぐに見分けれます。

ポンチで作ったくぼみにキリ(サイズ3ミリ)を合わせます。

この時、キリ(刃)がなるべく鉄板に対して水平(真っ直ぐ)になるように心がけましょう。

斜めになると穴も斜めにあきます。細目のキリだと、キリが折れてしまいます。

ドリルの回転方向を「R」(右回転)にセットして、最初はゆっくり回します。(ドリルのトリガーを軽めに引く)

ドリルに回転スピードの切り替えスイッチがある場合は、「LOW」にセットしておくといいです。

正しい位置でしっかりくぼみができたら、トリガーを目一杯、引きます。(切り替えスイッチがある場合は、「HI」にする)

貫通するまで引き続けます。

何度か穴あけ作業をやってると「そろそろ貫通するな」ってのが感覚で分かるようになります。(経験を積みましょう)

厚め(5ミリ位)の鉄板の場合は、なかなか時間がかかります。

その分、摩擦熱でキリ(刃)が焼け付きを起こすので、ちょこちょこ水に浸けるなどして冷やすことをお勧めします。(キリ(刃)も買うと高い)

穴があきました。

固定する

フックを固定するためのビスは、今回はこちらを使用します。

このビスのみで穴あけ可能ですが、キリで下穴を作った方がやりやすい

通称:鉄板ビスです。(メーカーにより名称がまちまち。「ドリルビス」が多い。用途は鉄板用)

フックを通して、下穴にねじ込みます。

完成です。

鉄板への穴あけ方法の説明は以上です。

この穴あけ作業をマスターすれば、タップを切る(ネジの受け側を作る)ことも可能になります。

出来ることが増えると楽しいですね。

では、お疲れ様です。


ストロングツール(Strong TooL) オートマチックセンターポンチ 強力型 56-20


TRUSCO(トラスコ) ドリルねじナベ 板金用 ステンレス M4X13 31本入 SPJ13