ビルメンが把握すべき圧着ペンチの種類と使用方法 【裸圧着端子】編

ビルメンが把握すべき圧着ペンチの種類と使用方法 【裸圧着端子】編

どーも

丸端子よりもY端子の方が好きな私です。

端子の取り付け作業も【リングスリーブ】編同様、頻繁に発生する作業ではないですが、ビルメンができないとダメな作業ですので紹介します。

実際に丸端子の取り付けが必要になった作業がありますので、参考までにどうぞ【汚水槽 満水警報

被覆の剥ぎ方

こちらの電線(より線、又はスケア線)で説明します。

より線2㎟

まず、被覆を剥ぎます。

被覆の剥ぎ方ですが、単線と違ってより線は柔らかいです。つまり、単線よりも剥ぎにくいです。

銅線を傷つけずに剥ぐ自信のある方は、過去に紹介した【銅線被覆の剥ぎ方】の方法でいいと思います。(感覚をつかむまで難しい)

そうじゃない方には、以下の方法をおすすめします。

ニッパーを使います。

ニッパーの刃先で被覆の端を軽く挟みます。

外側に引きつつ、 ニッパーを握り込みます。(被覆のみ掴んで引き切る)

パチン!とハジく感じ

この方法で被覆に欠き傷が作れます。

電線の外周4か所、同じように欠き傷を作ります。

後は、作った傷の部分をニッパーの刃で軽く押さえ、横にスライドさせれば

被覆を剥ぐことができます。

他には、カッターナイフで外周に切り込みを入れる方法でもいいと思います。

私は過去に工事をやっていた経験があるにも関わらず、ニッパーの刃で挟んで引きちぎる過去記事で紹介した方法だと、より銅線を傷つけてしまいがちです。

電線が傷つくと強度が弱くなるので断線リスクが出てきます。

上手く出来ない場合は、道具(ストリッパー)に頼るのも手です。


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確実な施工を心掛ける為に、被覆剥ぎには気を使いましょう

裸端子 圧着方法

今回はこちらの「丸端子(O端子)」で説明します。

サイズ:R2ー4

使用する圧着ペンチは「裸圧着端子用ペンチ」です。

握りの柄の部分が赤色がなのが特徴です。(リングスリーブ用は黄色)

まず、より線を手でよじります。

銅線が長すぎる場合はここで切って調整します。

丸端子を圧着ペンチのダイスにセットします。(端子サイズが2なのでダイスは2の箇所)

端子の向きは写真の向きにします。

端子には、かしめる向きに決まりがあります。間違わないよう先にダイスに向き合わせをして乗せてしまいます。

端子を潰してしまわない程度に圧着ペンチを握り

ダイスで端子を固定します。

そのまま、電線に端子を通します。

銅線が端子を通って、先端が少し出てることを確認したら、その位置でかしめます。

正しく圧着できると、このようになります。

ちなみに向きを間違うと、このように

曲がってしまいます。

見た目を気にしなければならない所では、キャップを使用します。(端子を圧着する前に、予め電線に通しておく)


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そうでなければ、絶縁テープを巻いておけばいいでしょう。

この圧着作業ができるようになると、他の種類の端子も取り付け可能です。

Y端子と棒端子

最後に

ビルメンテナンス業務で裸端子の圧着作業は、水槽関係の制御用電極棒で行うことが予想されます。

水関係の設備ですので、端子が湿気で腐食しやすいです。

腐食が見られたら、断線してしまう前に端子を新しく付け直す必要があります。

なので端子の圧着作業を是非、マスターしておくことをおすすめします。

では、お疲れ様です。


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