ビルメンテナンス VS 消防設備士

どーもm(_ _)m
元、火報屋(かほうや)だった私です。
私の前職は消防設備士(火報屋)です。
消防設備士からビルメンテナンス(設備管理)へと転職しました。
今回は私の個人的な経験に基づく視点で、ビルメンと消防設備士を比較してみたいと思います。
会社の規模
消防設備の会社は従業員数が10人以上であれば大きな方だと思います。私の会社は5人でした。
現在のビルメン会社は全部署で100人はいると思います。パート・アルバイトを含めるともっとです。
会社の規模は断然ビルメンの方が大きいです。
よって、ビルメンに軍配。
業務内容
消防設備は日々の仕事がズッシリ詰められてました。まともに点検してたんじゃ次の物件に間に合わない程です。
点検金額の値下げ競争により、件数をこなしてナンボ状態です。
時間に余裕が無いので、質にこだわった仕事をする事ができません。
その点、ビルメンは時間に余裕を感じます。
切羽詰まって仕事をする事はほとんど無いです。テナント案件じゃなければじっくり時間をかけれます。
質にこだわれるのでビルメンの方が気持ちよく仕事ができます。
よって、ビルメンに軍配。
現場
消防設備の現場は日によって変わります。大きな物件だと1週間、同じ現場だったりしますが、基本的に日替わりです。
毎日違う場所で仕事しますので刺激的です。
ビルメンは現場移動にならない限り、毎日同じ場所です。
設備も場所の雰囲気も毎日同じで、正直3年も経てば飽きてしまいます。(業務に対してではなく場所に)
場所に慣れるのはメリットかもしれませんが、私の場合は日々、現場が変わる方が緊張感を保ちやすいです。
よって、消防設備士に軍配。
面白み
消防設備の仕事は専門職です。特化してます。
「狭く深く」仕事する事ができます。
この仕事が好きであればとことんその道を極めるのみです。
ビルメンは設備の総合職です。ビル内の全ての設備に携わります。
「広く浅く」です。
たとえ、深く知りたいと思ったとしても、その道を専門としてる人には敵いません。
可能な範囲内で深堀するのが精一杯です。
どちらが面白いか?ですが、私は「広く浅く」のビルメンの方です。
元々は特化型の畑にいたので、興味のない設備(当時、空調と給排水)を面白くは感じませんでしたが、理屈を理解するにつれ面白くなってきました。
よって、ビルメンに軍配。
出社・退社時間
消防設備の会社はその日の現場によるのですが、7時には出社してることが多かったです。
退社は早くて19時、通常20時、遅くて22時ってとこでした。
「朝は早くから、夜は遅くまで」のザ・日本人です。
そもそも定時の概念がありませんでした。
始まりは「現場に間に合う時間」
終わりは「仕事が終わるまで」
です。
ビルメンは宿直の場合は「8時半~翌朝の8時半」
日勤は「8時半~17時半」です。
定時というものが生きてます。
転職した当初は、この事に感動しました。
プライベートの予定が、たてやすくなったのは物凄くありがたいです。
よって、ぶっちぎりでビルメンに軍配。
残業手当ての有無
消防設備士の頃は、長時間労働でしたが定時の概念がなかったので、残業代はついてません。
定時の労働時間は8時間ですが、毎日少なく見積もっても12時間は働いていました。
超過分の4時間はサービスです。
現在のビルメンは、サービス残業なんてありません。
超過した分はきっちり残業手当てがつけれます。
よって、即答でビルメンに軍配。
給料
消防設備士の頃の月給は18万位だったと記憶してます。そこから社会保障が引かれて手取りで14万ってとこです。
残業手当てがあれば、手取りで20万になってたと思いますが、サービスなんで、、、。
ビルメンの先月の私の月給は27万でした。残業が30時間程です。
手取りで21万ってとこです。
(社会保障、引きすぎ!!特に貰える保証のない年金が)
給与ベースは決して高くないですが、残業手当てが機能してるのでその差は大きいですね。
よって、どう考えてもビルメンに軍配。
休日日数
消防設備士の頃は日曜日のみ休みでした。忙しい月は休日が月1か2です。
えっ?労働基準法は?ってなりますが、そんなの存在してません。
ビルメンは、休みが多いです。月に9日あります。
更に宿直明けの日(朝8:30に退社)も休日と仮定すると私の場合大体7日、休みがプラスされます。
よって、100対0でビルメンに軍配。
有給の取りやすさ
有給??
消防設備士の頃はそんなの存在してません。
取得した事はもちろんないですし、自分が今「有給が何日あるか?」も把握できません。
「有って無いようなもの」です。
ビルメンになって人生で初めて有給なるものを取得しました。
「これが有給かぁ」と感動したのを覚えています。
勤務表に自分の有給取得可能日数が明記されています。
有給が実在のものとなりました。
よって、ワンサイドゲームでビルメンに軍配。
イベントの参加・不参加
消防設備士の頃は、イベントだらけでした。
「新年会・忘年会・花見・仕事関係のイベント・社長の誕生日会・社長愛人の誕生日会・社長関係の通夜」などなど。(後半のイベント、意味不明)
全て、強制参加です。
ビルメンのイベントは「社内研修、各現場の安全祈願祭」ぐらいなもんです。
他には「忘年会・社員旅行・経営発表会」などのイベントがありますが、自由参加となっています。
私は一応現代っ子なので極力イベントへの参加はしたくありません。
よって、ビルメンに軍配。
総括
全10項目に分けてビルメンテナンスと消防設備士を比較してみました。
結果は9対1でビルメンの圧勝です。
ただ、消防設備士という職業が嫌いな訳ではありません。業務自体はむしろ好きです。
サラリーマン視点でこの業種(消防設備)を見ると厳しいもんがありますが、そんなもんです。
消防設備士の仕事は「将来独立する」という目標をもっている人以外、続かないと思います。サラリーマン気質には向いていません。
私も当初は独立することを目標にしていましたが、結果的にビルメンテナンスの道へ方向転換しました。
こうして過去の自分を思い起こすと、転職して良かったとつくづく実感します。
消防設備の仕事は本業が休みの日に、たまーにヘルプでやるぐらいで満足です。
消防設備もビルメンテナンスも会社によりけりです。
私が、消防設備会社の選別を間違えてただけなのかもしれません。
いい会社に入社していれば、今も消防設備士だったかもです。 所詮「たられば」ですが、 、。
では、お疲れ様です。
コメントを書く