自宅設備メンテ難民

自宅設備メンテ難民

どーもm(_ _)m

今のところ、難民になる可能性は低い私です。

休日の出来事の話しをします。

家の窓の日よけのシェードを設置するために近所のホームセンターへボルト類(吊り金具)を買いに行きました。

私がボルトやナット類の売り場で、目当ての物を探してる時でした。

年のころは70代ぐらいでしょうか。お婆ちゃんが私の近くにやって来ました。

私は「はは~ん、さては万引きGメンだな」と思いつつ、目当てのものを探していました。

万引きGメンと思った理由は、まあ、偏ったものの見方かもしれませんが、そのコーナー(建築資材売り場)にいるのは、見た目が建築関係の格好をした人が大半だからです。(70代のお婆ちゃんには似つかわしくない)

私は万引きしそうな奴なのか?とも思いつつ、目当てのものを探していたのですが、その万引きGメン、、ではなく、お婆ちゃんが私に話しかけてきました。

(万引きGメンじゃなかったです。私の被害妄想でした。すいません)

そのお婆ちゃんは皿ボルトとトラスビスを手に持って

「すいません、これのもう少し長いのはありますか?」

と、私に尋ねてきました。

何故私に聞くんだ?と一瞬思いましたが、この世代の人はそういうもんかと理解してこう応えました。

「探してみないと分からないですけど、何に使うんですか?」

ここから、そのお婆ちゃんがビスを必要としている事情が分かります。

どうやら家の門扉の取っ手のビスに使うそうで、気が付いたら取っ手の上側のビスが無くなっていたそうです。

ここまで話しを聞いて、私は「これはいけない」と思いました。

そのお婆ちゃんは、もともと付いていたビスの形状を把握してません。

とりあえず、ホームセンターに行ってそれらしいビスを見繕って付けてみようと考えているようです。

その証拠に皿ボルトとトラスビスという種類の違うものを手にしてます。

なので私はお婆ちゃんに言いました。

「ボルトやビスには種類やサイズがあるので、ちゃんと調べてから買った方が間違いがないですよ」

「取っ手の上側と下側のビスは同じ種類だと思うので下側を一旦外して(サンプルを用意して)もう一度ホームセンターに来たらどうですか?」

お婆ちゃんは、「ビスは種類がいろいろあるんだねぇ」と嘆いた後でこう言い出しました。

「下側のビスを外すのも難しいでしょ?自分にできる自信がない」

確かに。私は簡単に提案してしまいましたが、門扉は屋外ですのでビスが固着している可能性も考えられます。70代のお婆ちゃんにとっては簡単ではないかもしれません。

なので私はこう尋ねてみました。

「お婆ちゃんの周りに外せそうな人はいないですか?息子さんとか」

するとお婆ちゃんは

「隣町に息子が暮らしてるけど忙しいからね。不器用だし」

う~ん、、。今もそうかもしれませんが、昔から「周りの人間に迷惑をかけちゃダメですよ」という教育の弊害がこの言葉からうかがえます。

何故、自分の息子に気を遣うのか不思議です。

近くに住んでいるなら尚更、頼りやすいと思うのですが、、。

本当にその息子さんが不器用で、話しにならないのであれば分かりますが。

そんなことを思っていると、お婆ちゃんにこう尋ねられました。

「この店は私の自宅まで、取っ手を見に来てもらう事はできますか?」

んん?

この質問ではっきりしました。このお婆ちゃんは私のことをホームセンターの従業員と勘違いしていたようです。

(私はお婆ちゃんのことを万引きG メンと思い、お婆ちゃんは私のことを従業員と勘違いしていた。要はお互い様)

なのでお婆ちゃんに私は従業員じゃない旨を伝えました。

するとお婆ちゃんは「あらそうだったの?詳しそうだったから間違えちゃった。ごめんなさい」

私は「いえいえ、大丈夫ですよ」

と言って、お互いその場を後にしました。

私は店の制服を着てないですし、ド私服姿だったんですけどねぇ、、、。

その後、お婆ちゃんが「取っ手のビス外れトラブル」を解決できたのか?どうしたのか分からないです。

「買い物難民」ということが社会問題になってると聞いたことがあります。

今回の出来事は、これと似たような事象だと私は感じます。(買い物難民ほど重くはないが)

私が思うに、あのお婆ちゃんは第三者に費用を支払うことでしか問題を解決できないと予想します。

業者に依頼するようなレベルにない設備トラブル(今回のようなビス外れ)ですが、自分の身内にお願いできる人がいないので仕方ありません。

私は設備管理という仕事柄、実家や両方の祖母、妻の実家に不具合が発生すると、対応しに行っています。

私自身そういった仕事(トラブル改修)が好きなので苦に感じません。

しかし、普通の人はそうはいかないのでしょうか?

身近にお願いできる人がいない(お願いしようとしない)ホームセンターで出会ったお婆ちゃんを不敏に感じてしまいました。

もし、映画「男はつらいよ」の寅さんで描かれているような時代であったなら、私が直接お婆ちゃんの家に行って対応することもできたんでしょうが、、。

現実はお年寄りを平気で騙す世の中です。

私が良くても、お婆ちゃん側が見ず知らずの人に自宅の事をお願いするのは抵抗があると思います。

いや~、世知辛い世の中です。

では、お疲れ様でした。