トイレロータンク 水音が止まらない

どーもm(_ _)m
トイレトラブル対応で遠回りしてしまった私です。
コロナの影響で休業中のホテルよりトイレトラブルの連絡が入りました。
内容はタイトルの通り「客室ユニットバストイレ、ロータンクからずっと水音がする」との事です。
現地確認へ向かいます。
こちらです。

ロータンクは隠蔽されています。
現状、水音はしていません。
上蓋の点検口よりロータンクの内部を確認します。

すると、ロータンクに水は溜まっていません。
どうやら、止水されているようです。
今思えば、タンクに水を張り、音のするという状況を確認すべきでした。
固定概念のある私は「ボールタップ止水パッキンの劣化」による給水音だと判断し、パッキンの交換にて水音問題は解消すると判断しました。
さっそく、ボールタップをバラします。

(手順は別記事【電気温水器 ポタポタ(オーバーフロー)】にて)
バラしました。

こちらの止水パッキンの状態を見てみます。

見た目だけでは判断が難しいとこですが、そこまで悪くないように感じました。
「とりあえず、交換してみるかな」と考えましたが、何か違和感を感じます。
もう一度ロータンク内部を見てみます。

ロータンク底部の便器へと繋がっている配管固定部のパッキンがはまっていないように見えます。
これは、ロータンクの底部が漏水するのではないか?と思い、止水栓を開けてタンクに水を張りました。
すると、直ぐです。タンク底部配管の繋ぎ目より漏水し出しました。

配管にはタオルが巻かれています。
おそらく、ホテル専属の営繕の方で対策していたのでしょう。
これで原因がハッキリしました。
ロータンク底部からの漏水により、タンクの水位が満たされず、継続的な給水が行われていた事が、水音を発生させていたようです。
原因は分かりましたが、このトラブルを改修するには壁が厚過ぎます。
ロータンクは隠蔽されているので、漏水箇所のパッキン交換をするには、一体型の洗面台や壁を外す必要があります。
そもそも、ロータンクの年式が古そうなので交換パッキンが入手可能かも怪しいです。
このトイレ設備の財産区分はホテル資産ですので、作業は衛生設備業者にて有償となります。
調査結果と、改修費用の説明をホテル側に伝えると、ホテルの方は残念そうな反応をしました。
営繕では、解決できなかったが、私たち設備員ならもしかしたら、、、的な期待があったのかもしれません。
(そもそもホテル財産の管理はホテル営繕の仕事でして、私たちビルの設備員の範疇ではありません)
予算の事を考えなければ、新しく更新してしまうのがベストですが、ホテル側にそんな体力は残ってなさそうです。
只でさえコロナの影響で経営がままなっていません。
このようなトラブルを抱えた客室は、宿泊客が戻ってきたとしても売り出せないでしょう。(水音がうるさいとクレームになる)
非常に厳しい状況です。
何か他にいい方法はないか?考えてみます。
費用を極力抑えて改修する方法が1つ、思い浮かびました。
水中ボンド的な物でロータンク底部の漏水箇所を埋めれば、漏水を止めれるかもしれません。
もちろん作業はホテル営繕にて行います。
この事は後日、営繕さんに提案してみたいと思います。
いや~、今回のトラブル対応では、ピンポイントで原因の特定が出来ませんでした。
私の固定概念により、無駄な調査に時間を費やしてしまいました。
反省事項です。
では、お疲れ様でした。
コメントを書く