蛍光灯安定器、交換

蛍光灯安定器、交換

過去の記事「管球交換しました。」で、蛍光灯の安定器について紹介しました。

今回、その安定器不良が発生しましたので紹介したいと思います。(こんなに早く発生、するとは思ってませんでした)

安定器不良の照明がこちらです。

階段に設置されてます1灯用40型蛍光灯です。

新品の管球と交換しましたが、不点灯でした。

では交換作業に入りたいと思いますが、その前に安全の為ブレーカーを落とします。
電気工事をする時は、必ずブレーカーを落として行います。

管球と反射板を取り外します。

反射板は2本のボルトを外すたけで着脱可能です。

古い安定器が出てきました。

この安定器を器具から取り外す為に、電線を全て切り離します。
切り離す箇所は全部で3箇所です。

まず、電源部です。(下の写真の手で持っている電線)ニッパーで切断しました。

次に、右のソケットです。

最後に、左のソケットです。

これで、照明器具から安定器の切り離しが終わりました。

古い安定器を、取り外しできる状態になったので、取り外します。

この照明器具の安定器は、枠にはめ込まれている感じでボルト一箇所のみ固定されていました。

せっかくなので、外した古い安定器と交換する新しい安定器を比べてみます。

形が全然違いますね。重さも全然違います。古い安定器はズッシリしていて重たいです。

新しい安定器を取り付ける前に、器具の内部は汚れと埃が溜まっていたので清掃します。埃と電気は出火の原因になりますので、やってた方がいいでしょう。

ソケットも汚れているので清掃します。

ソケットの結線部分は、ハンダ上げとなっていました。

それだけこの照明器具の年式が古いということです。ハンダ部分が露出しているタイプですので、綺麗に拭いておきました。

清掃終了後、新しい安定器を取り付けます。既存のボルトを流用しました。

先程切り離した3箇所を今度は繋ぎます。結線図が説明書に書いてあるので、その通りに結線します。

1灯用は簡単ですね。(2灯用は、器具によって結線方法が変わる為、少し手間が掛かります)

右ソケットから結線します。新しい安定器に結線用の付属品(スリーブの付いた青い電線)が付いていたので、それを図面上の「6と5」のコネクターに差し込みます。

ソケット側の赤い線を青い線と繋ぎます。

赤い線の被覆を剥きます。

スリーブに剥いた線を差し込み、専用工具でスリーブを圧着します。

右ソケットの結線完了です。

同様に左ソケットも図面上の「4と3」のコネクターに結線します。

左ソケットは付属の電線では長さが足りませんでしたので別途、電線とスリーブを用意しました。

左ソケットの結線完了です。

最後に電源部を結線します。図面上の「1と2」です。

これで、全ての結線が終わりました。

後はブレーカー側にて、回路に問題が無いか絶縁測定を実施し、問題が無ければブレーカーを投入します。

反射板と管球を元に戻し、ちゃんと点灯する事を確認したら

安定器交換作業、完了です。

安定器交換は第二種電気工事士の資格が必要です。私の現場では、必ず有資格者が行うようにしています。

では、お疲れ様でした。

蛍光灯40W2灯用、安定器交換の記事もありますので、よろしければどうぞ。

 


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