漏水警報が復旧しない

漏水警報が復旧しない

どーもm(_ _)m

監視業務が苦手な私です。

当ビルのホテルは現在、休業中です。

こんなチャンスは滅多にないということでホテル階の給水管更新工事が行われました。

この工事期間中にホテル最下フロアに設置されてある「漏水検知帯」が大忙しです。

既設の配管撤去作業時に、そのエリアの漏水警報がしょっちゅう発報しました。

これは配管内の残り水によるものなので、ある程度はしょうがないです。

検知帯に水がかかると中央監視盤に漏水警報が発報するようになっていて、検知帯が濡れている間はずっと発報状態を保持し、乾くと自動復旧する仕組みとなってます。

更新工事時間帯の日中に発報したとしても、大抵は翌日までには復旧してましたが、PS(パイプシャフト)エリア⑥の警報だけが何日経っても復旧しません。

これはおかしい、何かあるぞ!

と言うことで調査します。

ちなみに、漏水警報が発報する度に現地確認は行ってます。

なのでこの警報はリアルな漏水によるものではありません。

エリア⑥の対象パイプシャフトは丁度10箇所です。

そのうちどれかの検知帯に問題があるはずなので、一つ一つ調査していきます。

まずは、目視による調査です。

全シャフト、10箇所見ました。濡れている場所はありません。

気になる汚れは乾いたウエスで拭き取りましたが、警報は復旧しません。

どうやら、見た目では分からない事が原因のようです。

現在、警報発報中ということは、検知帯が短絡している状態を意味します。

つまり、導通チェックすると、反応する検知帯があるはずです。

テスターを「導通モード」に設定して調査します。

検知帯の末端部分であたります。

導通が取れると「ピー」っと音で知らせてくれるはずですが、10箇所全て無反応でした。

あれ?おかしいな。

必ずどれか反応するはずなんですが、、。

デジタルテスターの性能の問題でしょうか?

アナログテスターで再度、やり直したいとこですが、我が現場のアナログテスターはお亡くなりになって久しいです。

う~ん、、。

手間なんで出来ればやりたくなかったですが、確実な方法をとります。

その方法は「結線の切り離し」です。

ニッパーで検知帯と電線の結線部分を切り離します。

該当する検知帯が切り離されたタイミングで漏水警報は復旧するはずです。

ジョイントボックスを開けて、結線部を切り離します。

10箇所中の1箇所を切りました。

監視室にいる人間に復旧したか電話で確認します。

結果は「ハズレ」です。

ここではありませんでした。

切った接続部は、結線し直して元に戻す必要があります。

つまり、ハズレを引く度にその分、手間が増えます。

では、2箇所目に移ります。

切り離しました。

監視室に電話で確認します。

結果は、、、。

復旧です!見事、2箇所目で「アタリ」を引き当てました。

いや~、長期戦を覚悟してたのでラッキーです。これは私の日頃の行いの賜物でしょうか?(逆を言えばこんな事で運を使ってしまった?)

問題のある検知帯の特定に成功です。

この検知帯のどこに原因があるのか、見た目では判断ができません。

というわけで検知帯を新しく更新してしまいます。(これが確実)

まず、既設の検知帯を撤去します。

こういった汚れが原因でしょうか?まあ、全体的に劣化してるのは見受けられます。

次に、新品の検知帯を設置します。

設置完了。

検知帯と電線を繋ぎます。

CE(スリーブ)で圧着して完了。

最後に起動試験を行います。

検知帯、末端部分にニッパーを押し当てて故意に短絡させます。

漏水警報が発報するのを確認して終了です。

毎回そうですが、今回のような更新工事をする度に何かしらのトラブルが発生します。

工事をした業者が原因なのは明らかですので、業者で対応してもらうのが本来の筋なんでしょうが、ただの下請けビルメンテナンス会社という立場上、難しいようです。

元請けはこちらで対応するように指示してきます。

今回の検知帯に関しては悪質ではないので、私達設備員の仕事の内かなとは思います。

とりあえず、無事に解決したので良しとしましょう。

では、お疲れ様でした。