バタフライ弁が閉まらない

どーもm(_ _)m
ことわざ「暖簾(のれん)に腕押し」状態に成ったバタフライ弁と遭遇した私です。
今年も残すところ12月のみです。
当ビルは、事故を起こす事なくここまでやってこれました。
自分で言うのもなんですが、これは現場設備員のおかげです。
このまま無事故で年明けを迎えたいとこですが、年の締めくくりに定期作業が1つ残っています。
それは「受水槽清掃」です。
当ビルには「受水槽」「低層階高架水槽」「高層階高架水槽」と、合計3種類の水槽が設置されています。
それぞれNo.1とNo.2に分けられていまして、水槽の数としては6槽になります。
この「水槽清掃」の方法は2パターンあります。
それはビルを「断水するか・しないか」です。(断水可能か・不可能か)
どちらがリスキーかと言うと、もちろん後者「断水しない」パターンです。
ビルの水道を止める(断水する)事無く清掃作業を行いますので、神経を使います。ミスは許されません。
水槽はNo.1とNo.2と2槽式になっていますので、No.1を清掃してる間はNo.2のみで運用し、No.2の清掃の時はNo.1のみ運用となります。
つまり、交互に清掃を行います。
ビルを完全に閉館できる日があれば、この水槽清掃は断水にて行えますが、当ビルは年間を通して閉館日なんてありません。
なので水槽清掃時は「槽(No.1、No.2)」の切り替えの為、バルブ操作が必要です。リスキーなパターンのヤツです。
と、そろそろ本題に入ります。
バルブ操作(開けたり閉めたり)が必要なんですが、バルブが壊れていて閉まらなくなっている箇所が当ビルにはあります。
こちらです。

高層階高架水槽の揚水バルブ(給水バルブ)です。
水槽清掃時に閉めた状態にしなければなりませんが、バルブを回しても閉まりません。(運用している水槽を給水する時に清掃している方まで給水されないようにするため)
バルブが空回りしていてまさしく「暖簾(のれん)に腕押し」状態です。
仮にバルブが閉めれなくても清掃作業は可能ですが、いろいろと無駄(ロス)が発生してしまいます。
対策としては、「バルブを更新する」がベストですが、そう簡単にはできません。(物理的にも費用的にも)
なので先の水槽清掃を迎える前にこのバルブを強制的に閉める事が可能かどうか、事前に調査しておきたいと思います。
バルブを分解します。

六角ナットで固定されているのでナットを緩めます。
外れました。

弁を動かす「軸」とでも言いましょうか?この軸を直接動かす事で開閉が可能となります。(強制的に操作する)

実際に動くかスパナで試してみました。

操作可能を確認。
水槽清掃当日、このバルブを強制的に操作する事で水槽の切り替え作業を行いたいと思います。
これにて、今回の目的は達成されました。
分解したついでですので、空回りする原因を調査します。

バルブのフタを外して内部の滑車の状態を確認してみます。
固定されてあるビスを外すとフタが外れます。

内部はこのようになってます。
よく見ると滑車の「山」が破損しているのが分かります。

空回りの原因はこれですね。
では何故、破損してしまったのでしょうか?
私見と致しましては、経年経過による「潤滑油切れ」により滑車の負荷が大きくなってしまった事でしょうか?
設置されてあるこの場所(屋外で屋上)も劣化する要因だと思われます。
このバルブが更新された暁には、この滑車の定期的なグリスアップを行いたいと思います。
最後に、断水不可の水槽清掃はそれだけでリスクが伴っています。
そこへ設備の老朽化が、それに輪をかけるようにして事故の発生を後押しします。(今回紹介したバルブ以外にも不安なバルブがある)
このまま何事もなく新年を迎えれるように、先の水槽清掃の準備をしっかりと行いたいと思います。
では、お疲れ様でした。
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