汚れるのを嫌う設備員

汚れるのを嫌う設備員

どーもm(_ _)m

設備管理員は「汚れてなんぼ」だと思っている私です。

当たり前ですが、現場設備員(ビルメン)の服装はスーツではありません。

「作業服」です。

この作業服には「制服(ユニフォーム)」という意味合いも少なからずあるかもですが、本来の目的は「作業服」です。

作業服とは、「汚れてもいい服」と私は解釈してます。

設備管理という仕事柄、服が汚れてしまう作業は沢山あります。

そのための作業服なので、私は作業で汚れてしまっても気になりません。

通常、作業服は汚れが目立たないように濃い色(黒に近い色)を選ぶ会社が多いように思われます。

ですが私の現場の作業服は何故か「明るめの色」となっています。(汚れが目立つ)

私がこの会社に入社した当時、明るめの作業服を見て「この仕事は汚れるような作業はないのかな」と推測したのを覚えています。

実際はしっかり汚れる場面は多々ありました。

私はこの仕事(設備管理)に就く前は、業者をやっていました。

新人の頃、真新しい作業服とピカピカのヘルメットが支給されると、先輩からアドバイスというか忠告をされたのを覚えています。

「綺麗な作業服とピカピカのヘルメットじゃ新人丸出しで、他の業者からナメられるよ」

そう聞かされた私は、汚れる事を躊躇わず思いっきり作業していたのを思い出します。(大袈裟にいうとわざと汚していた)

そんな畑から私はこの業界(設備管理)に来ました。

今の会社に来てみて感じたのは、作業服が汚れる事を嫌がる設備員が多いという事です。

私は作業服という認識ですが、汚れを嫌がる彼らはどうやら「制服」という認識のようです。

3、4年前にある新人に天井裏での作業を行わせました。

天井裏と言っても完全に上がるのではなく、上半身を突っ込む程度の作業でした。

作業終了後、その新人は目に見える汚れは無いにも関わらず、上着を新しいのに着替えていました。

保温材のグラスウールを浴びたならまだしも、ただの空調機のフィルターを交換しただけです。

それを見て私は、口には出しませんでしたが「あんたこの仕事向いてないよ」と感じてしまったものです。

現場経験の無い上層部なんかは、身綺麗な設備員に対して

「身だしなみがきちっとしていていいね」

なんて高評価をするのでしょうが、私からすると作業服に汚れが無い設備員は

「作業していないか(仕事を)選んでるな」

という低評価を下すでしょう。

実際に私の現場で見てみても、仕事のできる設備員(意欲的な設備員)の作業服は汚れていて、仕事のできない設備員の作業服は綺麗です。

綺麗な制服の設備員と作業をする時はフラストレーションを感じてしまいます。

近くで作業してるのを見てるだけか、やらせたとしても汚れないようにしながら作業するからです。

「何故この仕事を選んだの?」と言ってしまいそうになります。

最近、トイレの排水が本管で詰まり、本管レベルで掃除口を開放しての貫通作業を行いました。

まさしく「汚れ仕事の最上級」と言える作業です。(物理的に汚れるという意味で)

さすがに作業服の最上級と言える「つなぎ」に着替えて作業を行いました。

作業は主任と私がメインで行いサポートとしてもう1人の計3人で行ったのですが、そのサポートの人が「汚れるのを嫌う設備員」です。

結果、サポートが逃げ腰でいるものですのでサポートになりませんでした。

確かに汚物を扱う作業に抵抗があるのは分かります。私だって嫌です。

しかし、この仕事(設備管理)をやってく上で、汚れる仕事に遭遇する事は多々あります。

この先ずっと「汚れたくない」という意識でいるのであれば「この仕事は向いていない」と言わざるを得ないでしょう。

最後に、「汚れてなんぼ」と言いましたが、作業や作業の打ち合わせでテナントさんの居室に入室したりします。

テナントさんに不快感を感じさせない程度の身だしなみに気を使っている事はお伝えしておきます。

では、お疲れ様です。