悪党としか、思えない。

悪党としか、思えない。

どーもm(_ _)m

正義面する気はさらさら無い私です。

私のブログでは過去に何度か「契約外作業」が存在している事を紹介しました。

今回はその、元請けによる契約外作業がエスカレートしてきた旨を紹介したいと思います。

私の現場のビルは「自動制御」で管理されています。

簡単に説明すると、ビルの電灯や空調機、衛生設備に防犯等は監視室に設置されてあるパソコンで管理可能です。

現状の状態確認や起動停止操作はパソコン上で操作が可能となっています。

そのようなシステムのビルの、ある一室でテナントの入れ替わりが予定されていて(退去した居室に別のテナントが入居する)その居室は現状回復工事が行われます。

(退去するテナントからビルの元請けへ工事を依頼している)

今まではこの現状回復工事は、設備ごとに専門業者が行ってきました。

しかし今回、何故か常駐の設備管理員に、ある作業の指示が入りました。

それは「防犯システム」の作業です。

ビルのテナント居室の扉には「マグネットセンサー」という設備が付いています。(扉の開閉状態を監視する設備)

扉を交換する過程でそのマグネットセンサーを1度撤去し、交換後取り付け戻す必要があります。

この作業は本来、自動制御を専門としている業者の仕事です。

とは言え、作業自体は簡単です。

「外して付ける」だけだからです。

その程度の作業なら本来は設備員の範疇じゃないけど、まぁいいじゃん。

と思われるかもしれませんが今回はそうではありません。

それは、もともと露出配線だったのですが、それを「隠ぺい配線にしてくれ」というものだからです。

つまり、配線経路の変更をしなければなりません。

こうなると作業は単純ではなくなります。

元請けからすると、扉を交換する過程で配線の引き直しが可能になるので「ついで」の感覚だと思いますが、作業する方は違います。

私の感覚ではサービス(許容可能)の範疇を越えています。

隠ぺい配線にするには、扉の施工業者にお願いをして、配線の引き直しが可能なタイミングで作業をさせてもらわなければなりません。

既存の扉撤去後、天井裏から欄間内への入線。三方枠設置後、枠の側面に入線穴を開口し線出し。

元請けは「思いつき」で指示してきたのでしょうが、私は有料級の手間のかかる作業だと思います。

他のテナントの扉のマグネットセンサーを確かめてみると、どこも露出配線で設置されています。

そりゃそうです。専門業者に隠ぺい配線で依頼すると施工費は当然上がるので。

全く気乗りしませんでしたが、元請けの要求通り隠ぺい配線でマグネットセンサーを取り付けしました。

そしてこれは不本意ながら、専門業者の仕事を無駄に奪う事になります。

しかし、もうひとつやらなければならない作業があります。

それは監視盤上(パソコン)の「書き換え」です。

テナントの名称とマグネットセンサーのポイントの変更をしなければなりません。

さすがにこの書き換え作業は、やれと言われても常駐設備管理員では出来ません。

専門業者の専売特許です。

本来はマグネットセンサーの設置とパソコン上の書き換えがセット作業のようです。

なので今回は、マグネットセンサーはこちらでやってしまいましたが、書き換え作業は専門業者に有料で依頼しなければなりません。

が、ここで信じられない話しを主任から聞かされました。

元請けはこの書き換え作業も「サービスでやって欲しい」との事だそうです。

もちろん、やるのは専門業者です。

聞いていて胸くそが悪くなったのは、この「サービスでやって欲しい」という依頼を元請けから直接専門業者に言うのではなく、主任から言うように指示した事です。(主任は私と同じ下請けの常駐設備管理員)

こういった行為はもはや「悪党」のやることだと思います。

コンプライアンス!コンプライアンス!

と言われ出して、労働環境がここ数年でそこそこのスピードで変化してるように感じていたのですが、まだこのような事は日本企業のスタンダードなのでしょうか?

そうであれば「もはや悪党」と感じてしまった私の認識を修正する必要がありそうです。

それと同時にこの現場の「主任」というポジションは今回の様な「悪党の片棒を担ぐ仕事もこなさなければならない時がある」ということを知りました。(元請けのマネージャーの人事変更がない限り)

うーん、

私は「被害者兼共犯者」になるのは御免被りたいです。

では、お疲れ様でした。