コロナ視点で見るビルの危険性

どーもm(_ _)m
今年の正月は家にずっと居る私です。
年始なんで明るい話題をお届けしたいところですが、現実は容赦ないですね。
ビルによって空調の運営方法に違いがあると思いますが、私の常駐してるビルで「これ、大丈夫か?」と感じる事があるので紹介したいと思います。
当ビルは複合用途となっており、ホテルフロア、オフィスフロア、商業フロアから成っています。
私が問題視してるのは「オフィスフロア」と「商業フロア」でして、まずオフィスフロアから話します。
オフィスフロアの空調は「ビル空調」と「テナント空調」に分ける事ができます。
テナント空調とは、テナント居室内に設置されてあるPAC(パッケージエアコン)の事です。
各テナント毎に設定温度の変更が可能なので、その居室に合った空調調整をこのPACでおこなっています。
ビル空調とは、外気を熱交換した上で各テナントへ供給する役割を担っています。(外の新鮮な空気を温めたり冷やしたりした上で、テナントへ供給している)
つまり、ビル空調は今もっとも重要視されている「換気」の役割を担っている空調設備です。
テナント空調(PAC)は24時間、テナントさんの思い通りに運転させたり停止させたりできますが、ビル空調に関してはビル規定で定められた運転時間(スケジュール)が決まっています。
フロアによって若干の違いがあるのですが、概ね8:00~18:00までとなっています。
更に日曜日や祝日に関しては、そもそも起動してないフロアもあります。
つまり、18:00以降の業務や休日、祝日の業務では、換気されてない環境で仕事をしている事となります。
(安全上、当ビルには開閉可能な窓がありません。テナント居室内の自然換気は物理的に不可能)
コロナウイルスの感染拡大が懸念されている今、ビル側はビルの換気スケジュールを検討し直す必要があると思うのですが、今のところそのような気配はありません。
それと、オフィスフロアに関してもう一つ私が懸念しているテナントがあります。
それは「コールセンター」です。
このコールセンターは業務の性質上でしょうか、人員が密集するようにブースが設置されてあります。
居室の広さに対して、人員が過多になっている傾向にあり、定期点検の「空気環境測定」の結果もコールセンターはハッキリ言って悪いです。
私はクラスターが発生しても不思議じゃないと思っています。
次に商業フロアです。
これも問題の内容はオフィスフロアと同じなのですが、性質が異なります。
商業フロアには飲食店が入っていて、その性質上複数人がテーブルを囲ってマスク無しで話しをします。
当ビルはオフィス街にあることもあり、日曜、祝日は人通りが減ります。
それに合わせて飲食店も日曜、祝日は営業時間が平日と比べると短くなっています。(休みにしている店もある)
そしてビル空調も平日は23:00まで起動してますが、日曜、祝日は21:00で止まります。
そんな状況下で営業している飲食店があるのです。
換気なしの店内(密室)で、マスクを外して会食をしています。(厨房排気は動いているが、客席の換気能力をまかなえてるとは思えない)
これは完全に「アウト」でしょう。
ビル側はこの事実を把握しているのか不明です。
もし把握しているのであれば、ビル空調を延長すべきですし、休日も出勤しているテナントのあるスロアは動かすべきです。
ただそうするとその分、ビル側に空調コストがかかってしまいます。
おそらく、時間外空調として有料にて対応するということだと思われます。
まあ、この辺はお金が絡むことですので私達、委託業務設備員の口出しできる事ではありません。
当ビルの共用通路にお知らせの張り紙がされてあります。
その内容は、「このビルの換気は満たしています」といったメッセージです。
私はこのメッセージには補足が必要だと思います。
「通常時間帯」というワードを頭に付けて「通常時間帯のビルの換気は満たしています」とすべきかと、、、。
出先の建物がどのような換気システムになっているのか、一般の利用者は知りもしないと思います。
以上のような理由からこの時期は、あまり出歩かない方が賢明かなと個人的に感じでいます。
では、お疲れ様です。
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