不良FHT蛍光灯 中古安定器 と交換

この記事のタイトル、本当は
「財布の紐がカテナチオ並みに堅守な元請けが、壊れた蛍光灯をLEDにしてくれるはずが無いので、仕方なく倉庫にたまたまあった中古品と交換しました」
と、銘々しようか迷った私です。
ある場所で当ビルの得意技、漏水が発動しました。(古い排水管から)
その排水管の下に設置されていた運の悪い蛍光灯DL(ダウンライト)が水を浴び犠牲となりました。
という訳で、亡骸を天井から取り外し、ご冥福をお祈りしたいところでしたが、LED化しない!ということで、蘇生を試みることになります。
心臓部である安定器が壊れています。
交換が必要ですが、倉庫に新品のFHT用安定器はありません。
倉庫の奥にある撤去品コーナーを探してみます。ありました!
中古のFHT蛍光灯DLです。

いつどこで誰が撤去したものなのか不明なので、使えるのか点灯試験をし無事に点灯を確認しました。
DLのサイズが同じであればそのまま使えるのですが、仕様が少し違うようです。

なので、安定器のみ載せ替えることにします。
まず、中古の安定器を器具本体から取り外します。

プラスネジで固定されているだけなので、緩めれば外せます。
次に、電源線と蛍光灯管球への線を抜きます。
差し込み式ですので、精密マイナスドライバーで抜けます

もちろん抜く前に、配線の確認をしておきます。

黄色と灰色、白と青がそれぞれペアになってます。

中古安定器、取り外し完了です。
次は、水没DL側の故障安定器を同様に器具本体から取り外します。

漏水を浴びたことで、基盤がやられているのが外観で確認できます。

撤去完了です。
中古安定器を載せてみます。

安定器のサイズが既存のよりもコンパクトだったので、鉄キリで新たに穴開けをし、ビスで固定しなきゃかな~。なんて考えていたのですが、メーカーが同じだからでしょうか?


ぴったりな位置に、既に穴が開いています。加工の必要はなさそうですね。
安定器を移植してしまう前に、念のためにソケットの導通確認をしておきます。

電線4本とも問題なしでした。
では、電線を繋ぎます。
ソケット側

電線側

繋ぎ込み完了です。

後は、安定器を器具本体に固定して


安定器移植、完了です。
最後に、点灯試験を実施します。

問題なく点灯しましたね。
復活です!!
では、お疲れ様でした。
このような作業をしている時、いつも思うことがあります。
私の場合、最悪ミスしても「物」が壊れるだけで済みます。(新しくしてしまえば解決)
ただ、お医者さんは「人」を扱っているのでミスが許されません。(代わりはない)
いやー、そう考えると気楽な作業です。
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蛍光灯に関してはウチもオーナーにLED化を提案していますが、高いのでなかなかOKが出ないですね。
管球はかろうじてPanasonicが作ってますが(東芝ライテックは一部だけ)、安定器などは生産自体終了しているので
『在庫切れたらもうどうにもなりませんよ』
とか言って危機感持たせないとダメですね!(×_×;)
「ラッカンフェードラ」さんへ
お疲れ様です(^^)いつもコメントありがとうございます
LED高いですよね
長い目で見れば断然お得なんでしょうが、初期費用がですね
私の元請けの場合、安定器生産してないのでいよいよLEDか?と思ったら、「どうでもいい場所の安定器と入れ替えて」みたいな面倒くさい指示がされるんじゃないかと予感してます
うちの現場でそれありました。
チラつきで同じ室内の
『あの辺と変えて』
って言われて変えようとしたら非常照明と絡んでるタイプの違うやつだったりΣ( ̄ロ ̄lll)
どこのビルも考えることは同じみたいですね(^^;)