アマゾン配達員が荷物を投げたみたく、ビルメンもヘルメットを投げたくなる時がある

アマゾン配達員が荷物を投げたみたく、ビルメンもヘルメットを投げたくなる時がある

どーもm(_ _)m

契約外業務をやらされ、元請けに完了報告をしたところ、

「うん」

の一言で済まされた時、その元請けに向かって思いっきりヘルメットを投げつけてやりたくなった気持ちを、ぐっと堪えた私です。

ニュースを見ている方は既にご存じだと思われますが、先日、アマゾン配達員が「荷物を床に投げつける」というショッキングな映像が報道されました。

私が見たニュースは「FNN」のYouTubeに上がってるニュースです。「アマゾン 投げる」で検索すれば確認できます。

この事についての私見を項目別に書いてみようと思います。

・荷物を床に投げつける行為について

いや!完全にアウトです。

投げた配達員は配達先のお客さんやアマゾン側から訴えられてもおかしくない事をやってしまっています。

故意に投げるという行為は、100人中100人が「やってはいけない」と分かることだと思います。

私もヘルメットを投げたことないです。

今のところ。

・何故、投げたのか?

これは、私個人の憶測にすぎませんが、、。

配達員には何かしらの過度なストレスやフラストレーションが溜まってるのは明らかです。

通常のメンタルで荷物を投げつける人が居たら、それこそ恐ろしい世の中ですよね。

実は私は副業として、アマゾンの配達業務をしています。(あとフードデリバリーもやっている)

なのでこの配達員のフラストレーションの原因が、なんとなく理解できるのです。

配達業務をしていると、「イラっ」とする事が多々ありまして。

その代表が「住所不備」です。

この荷物、本当に届けて欲しい物なのか?と、言いたくなるような荷物があります。

配達先の市名や町名は記載されているが、番地の記載が抜けていたりする事があるのです。

後はマンションやアパートであれば部屋番号の記載が抜けていたりなんてのも多いです。(マンションやアパートであれば建物の名前まで記載してもらえると助かります)

この荷物を投げた配達員も、もしかすると完璧ではない住所伝票から、自力で配達先を見つけだしたのかもしれません。(アパート名をググるなどして)

・根本的な要因

ここまで読んで、「それだけで荷物を投げる程、激高するか?」と感じるかと思います。

確かに配達中のちょっとしたトラブルなんて、有って当たり前かもです。

「全く情報無し」な案件はそうは無いので、配達員の努力次第で何とかなります。

ただ、その努力をすることにより時間を犠牲にしてしまいます。

ここ最近の、アマゾン配達員が捌かなければならない荷量はえげつないです。

酷い時では8時間で120個超え!なんて情報もあります。

私も実際に稼働した時に、1個の荷物に対してかけれる時間を計算してみると、「4.3分」でした。(約4分)

配達エリアや天候、配達員の力量によって、この数字のウエイトに違いがでるのでしょうが、私は「厳しい」と感じています。(配達するエリアは、当日にしか知れないので、初見のエリアに当たると難易度が上がる)

つまり、配達員にとっての1分は、とても貴重なのです。

そのような時間的なプレッシャーは、ものすごくメンタルに負担をかけます。

配達員の多くはギリギリの状態で、日々荷物を配っているのです。

ナーバスな状態の配達員にとって、ちよっとしたトラブルであっても、キレてしまう引き金に十分なりえると思われます。

ごく一部の所行

当たり前ですが、荷物を投げつける行為をするのはごく一部の人だけです。

多くの配達員は誠実に荷物を配っています。

ですが、一部の配達員のせいでアマゾン配達員全体の評判が悪くなってしまいました。

この影響は、誠実な配達員をさらに苦しめることになると思われます。

・置き配の不可

ニュースによると、この配達員は「荷物を置く時にも投げた」とあります。実際の映像も投げてます。

これを見たカスタマーは、「配送方法で置き配を選択すると、配達員に荷物を投げられたり、手荒に扱われる可能性がある」と認識すると思います。

なので、今まで置き配を選択していたカスタマーの中には「置き配不可」に変更した人もいるでしょう。

こうなると、配達員の負担が増します。

呼び鈴押して不在だと、当然荷物は受け取ってもらえません。在宅時に合わせて配達する必要がでてきます。

これにより、配達効率の天敵である「時間指定」も、今以上に増えると思われます。

・報道のやり方

「FNN」の報道の仕方で、私は少し引っかかる点がありました。

アマゾン配達員が荷物を投げたことは事実ですので、そのことを報道するのは当然だと思います。

ただ、「街の人の反応」として、街の通行人に映像を見せてコメントを言わせていたのですが、私はそこで違和感を感じました。

通行人、2組の反応を紹介してましたが、その2組共に「20代女性」です。

「ええー!最悪ですね」

「やばい!やばい!自分で頼んだのがそうだったら怖い」

と、2組の反応はこのような感じでした。

いや待てよ!どうしてせっかく「2組」にコメントさせてるのに、2組共に同性同世代なんだ?

若い女性のこの世代はまだ、プレッシャーのきつい仕事を経験してる人は少ないと思います。(若い男性も)

つまり、小中高生のように、見たまんま表面的に感じたコメントしかできません。(それが当たり前)

ひと組目はそれでいいのですが、ふた組目は、別の視点から物事を推測できる人(世代)のコメントを紹介すべきです。

「この行為は許されないですが、そこに至ってしまった経緯が気になります」

「こりゃダメですね。ただ、配送業は過酷と聞いたことがあります。ストレスが爆発しちゃったんですかねー」

「荷物投げた配達員は、誠実に頑張ってる同業者の事を考えた行動をしないとダメでしょ」

的なコメントです。

・報道って洗脳と同じ

同じ視点からのコメントのみを紹介する意図は、何なのでしょう?

街の人はこの件について、このように感じています。これを見た皆さんも同じように感じて下さい。

ってことでしょうか?

そうだとしたら、これは恐ろしいことです。

誠実にアマゾンの配達をしている人は、報道のされ方により、増幅された割を食わされる羽目になります。

そもそも報道は、「事実のみ」を伝えればいいだけで、第3者の反応は不要だと思います。

反応を紹介するのであれば、ひとつの視点だけではなく、いくつかの視点を紹介すべきです。

・物損の段階で問題化してよかった

床に投げつけられた荷物の中身は電子機器とのことでしたが、破損してなかったようです。

問題ある言い方かもしれませんが、破損していたとしても、所詮「物損」です。

代替えが利きます。

もしニュースのタイトルが、こうだったとしたらどうでしょうか?

「アマゾンドライバー、通行人をはねる。時間に余裕のない運転が原因か?」

このままの荷量だと、あり得なくもない話しだと私は思います。(初見エリアであっても時間に急かされるシステムなので)

つまり、物損の段階で世の中へ問題提起のきっかけとなることは、良いことだと思います。(結果オーライ)

なので尚更、報道のやり方は「怒り狂ったクレイジーなアマゾン配達員がいる」ではなく、「なぜアマゾン配達員は荷物を投げたのか?その背景は?」とした方が世のため(公益)になります。

投げつけた配達員は、我慢の限界を迎えた行動をとってしまっただけかもしれませんが、ある意味これはメッセージです。もちろん、やり方は間違ってますが、、。

・末端労働者の我慢によって成り立つ組織

これは様々な業界に当てはまっていると思うのですが、「ピラミッド下部に位置する人々の我慢によって成り立たっている」という事実があります。

人数の割合としてはピラミッドの上部より下部の方が圧倒的に多いです。

つまりこの構図を維持するのであれば、たくさんの我慢強い人間の育成が必要になります。

義務教育で強化すべきことは英語よりも「我慢力」なのかもしれません。

う~ん、そんな教育方針は嫌ですよね。

・ビルメンでよかった

アマゾン配達員の労働環境を副業という形で体験して思うことは「本業がビルメンでよかったぁ」です。

ビルメン(設備管理)とアマゾン配達、どちらがハードかと言うと、もちろん後者です。リスクも高いですし。(人身事故でも起こしたら終わりですから)

ただこれは、ずっとビルメン(本業)のみをやっていると気づけないことです。

ひとつの業種に、どっぷり漬かり込むと視野が狭まってしまいますね。

とは言え、ビルメンも今回のアマゾン配達員のように怒りが爆発してしまいそうになることはあります。

もし今後、全国ニュースで

「○○ビルで大規模異臭被害発生!ビルの設備管理員により、空調機内にくさやを投入するという異常行動が発覚!」

といった報道がなされた時には、「ああ、あいつ遂にキレたんだな」と、察して頂けたらと思います。

では、お疲れ様でした。