数字の根拠を考える

どーもm(_ _)m
「思考が停止していると損をする」と、これまでの人生経験で思い知らされてきた私です。
2020年度が終了し、会社の成績として様々な数字が出たことと思われます。
経営陣にとってやはり「純利益」の数字が重要ではないでしょうか?
これは、私のような会社の末端である常駐設備員にとっては、知ろうとしない限り把握できない数字なのですが、、。
まあ、会社の利益に関係する数字は上層部にお任せするとして、我が社の常駐現場に求められている数字は「事故クレーム件数」です。(労災、物損、クレーム)
スローガンは事故クレーム件数「0」を目指そう!です。
そして昨年度が終了し、新年度へ突入したことにより、この数字の結果が出されました。
結果は、前年度と比較すると事故クレーム件数は半減していました。
いや~、素晴らしい結果です!
これは各現場設備員の努力の賜物、質が向上したことの表れでしょう!
、、、、、、、。
いや、待てよ。本当にそうでしょうか?
クレーム件数、前年度の半減とは素晴らしい結果に変わりないのですが、この結果に見合う会社としての取り組み(根拠)があったでしょうか?
何も無かったです。
毎年行われてきた「安全研修」や「安全パトロール」も昨年度はコロナにより見送られています。
設備員の待遇改善(賃上げ)が成された訳でもありません。
つまりこの結果は、我が社の内的要因ではないと思われます。
まあ、普通に考えれば解ることで、外的要因ですね。
要因は「コロナ」です。
昨年度はコロナによりテレワークやら時短営業やらで、ビルの利用者が減りました。ホテル現場でも、宿泊客が激減したことにより管理員の業務量が減ったと聞いています。
各現場の業務量の減少に比例して事故クレーム件数も減るのは、当然の現象ではないでしょうか?
つまり、昨年度の事故クレーム件数の結果は「参考に値せず」ですね。
上層部は決してこの数字を見て喜んではいけません。
「我が社も捨てたもんじゃないな」なんて勘違いしてはいけないです。
上層部もそんな事は分かってると思いますが、、たぶん。
最後に、この数字からもうひとつ読み解くことが出来る「事」があります。
コロナにより、我が社の慢性的な人手不足が解消されました。(職種を選ぶ余裕がない世の中になった)
つまり、新人が増えたことになります。
新人には仕事を任せれないので、先輩設備員が全ての作業に携わらざるを得ないです。
そしてこういった役は大抵、できる設備員にまわってきます。
要約すると、「一部のできる設備員により、現場の質が保たれている」と言えます。(できる設備員に負担がかかっている)
通常、新人が増えると事故やクレーム件数は増加するはずです。
新人が増えたにも関わらず、増加してないということは、一部のできる設備員の努力の賜物と言えます。
上層部には是非、昨年度の事故クレーム件数から、「様々な事実」を読み取って頂きたいですね。
では、お疲れ様です。
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