お宅のビルメンはどうなってんの??

どーもm(_ _)m
本来であれば、お隣さんがすべき作業をやる羽目になった私です。
私の常駐現場には、地下街エリアがありまして、お隣さんと隔てがなく繋がっています。
もちろん管理区分は別々で、境界線もはっきりさせてあります。
ある日、定期点検をしている最中に、お隣さんの管理区分を通りました。その時なにやら側溝(排水溝)が詰まってるらしく、お隣さんの管理員の人が調査をしているようでした。
その時は「あらら、排水が詰まっちゃって側溝の水が溢れ出しそうになってるなー」なんて他人事として横を素通りしたのですが、、。
その数時間後です。元請けから連絡(指示)が入りました。
「排水が詰まってるらしいから貫通作業して」
えっ?何で??管理区分が違うのに?
と、疑問に思いつつも、とりあえず現場に向かいました。
お隣さんビルメンの説明では、側溝の排水口は私の方のビル側にある。とのことでした。
早速、調査をしてみると、確かにそうでした。
側溝自体はお隣さんの区分なのですが、実際に排水が向かう先は私共の管理区分になってました。
こりゃ、初めて知りました。
他人事と思っていた対岸の火事が、実は我が身事とは、、、。
というわけで、貫通作業をします。
貫通作業はガン打ち(ウォーターラム)一発で貫通しました。
私共の作業を見ていたお隣さんのビルメンは、「ガン打ち」を初めて見たそうです。
なにやら電話で上司らしき人に「エアーコンプレッサーで貫通したみたいです」と報告してます。
エアーコンプレッサーって、、、。
間違っちゃないですが、設備関係の人にとってのエアーコンプレッサーとは、エアーツールの動力源を想像してしまいます。
まあ、それはいいとして。
これにて解決!とはなりませんでした。
側溝に溜まってる水が、何やら普通じゃないことに気づきます。
スライム状とまではいかないにしろ、ゼリーの様な感じです。
どうやら正体不明の液体により、排水口を詰まらせたようです。
こんなゼリー状の液体を排水口に流すのはマズいです。
と言うのも、排水先は地下街のさらに地下に通じていて、ピットを経由して汚水層へと繋がっています。
地下街側溝の詰まりを解決しても、今度は私共の管理区分である地下で排水詰まりを起こす可能性が大です。
地下ピットで詰まられるとかなり厄介なので、このゼリー状の液体を流すのは繰り返しますがマズいです。
つまり、側溝に溜まってるゼリー状の液体は排水させるよりも、その場でバキューム等により除去した方が得策です。
となると、除去作業はお隣さんの範疇です。
しかし、もう既にお隣ビルメンの姿がありません。(撤収はやっ!逃げた?)
お隣さんは市営ということで、市の職員らしき人が1人いるだけです。
そしてその人はゼリー状の液体が何なのか調べる為に、写真撮影をしたりサンプルを採集したりしてるようです。
このままだと、誰も除去作業をしてくれなさそうなので、結局私共がバキュームにてお隣さんの側溝を綺麗に除去しました。
これは元請けからの指示です。決して私共のボランティア精神の表れではありません。
そしてその後、元請けはお隣さんにこの事を抗議したそうです。
そりゃそうです。管理区分外の作業をやる羽目になってるので。しかも、作業しないとこちらに影響が出てしまいます。
抗議の結果、どうやらお隣さんは除去作業の費用を支払うということで話がついたようです。
ただ、残念ながら?いや、当たり前ですが、私共には一銭も入ってきません。
元請けの売上になるだけです。
実際に作業をしたのは私共なのですが、、、。
ある程度仕方ないとは思いますが、元請けは我が社(私共)に契約外作業を指示していますし、それにより得た売り上げは我が社にも回すべきではないでしょうか?(売り上げがいくらか知りませんが)
元請けと我が社は、表向きは「ビジネスパートナー」となってるようですが、この件からも判るようにパートナーとは言えない。と感じています。(まるで奴、、、)
しかし、あれですね。
お隣さんは市が管理している建物なので、管理員は外注の民間ビルメンだと予想されます。(入札物件と思われるので、そこそこ大手のビルメン会社?)
まだ現場が完全に解決したわけじゃないにも関わらず、その場からさっさと居なくなるというのはいかがなものでしょうか?
私とは感覚の違う、異ビルメンカルチャーを目の当たりにし、少し驚いた。という話しでした。
では、お疲れ様です。
ゼリー状の謎の液体は「地上の道路工事によるもの」と、今のところ予想されてます。
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