コンセント破損、交換実施

本日、昼休みに弁当を買いに1階のロビーを通っていたのですが、その時に発見してしまいました。壁に設置されてある共用コンセントが破損しています。
明らかに何かをぶつけていますね。
とりあえず、検電器で電気が活きているか確認します。
反応があり、電気は活きていました。
このままでは、危険ですのでコンセント交換です。
交換の為にブレーカーを落とさなくてはならないのですが、対象のブレーカーが分かりません。
このコンセントが設置されてあるロビーの分電盤内、全てのブレーカーを調査したのですが、ありませんでした。
調査範囲を広げて、可能性のある分電盤を調査しましたが見つかりません。別フロアも調査しましたが結局、見つけれませんでした。
私の管理しているビルは築50年以上です。その間に内装は至る場所でリニューアル工事を行っています。更新図面があればいいのですが、現状有りません。
有るのは竣工当時の図面で、場所によってはリニューアルされているので現状とは異なります。参考程度にしかなりません。
なので、今回のように現地で調査をしなければならない様な事が多々あります。
さて、困りました。
このままにしておくわけにはいかないので、最終手段の活線(電気が活きている状態)で交換する事にします。
私の会社は活線作業は禁止されているので現場責任者に報告をします。
私:「ブレーカーがどうしても見つけれなかったので、活線で交換してもいいですか?」
責任者:「自分の口からは、いいとは言えない」
・・・・・、ダメとは言われなかったので、許可が出たと解釈します。
さて、交換作業に入ります。
まず最初に、触った弾みにトドメをさしてショートしてしまわないように割れた場所をテープで固定します。
準備ができましたのでプレートを外します
上下のネジ2箇所を緩めます。
外れました。このコンセントは金枠と一体型です。コンセント本体も外します。
こちらも上下のネジ2箇所を外します。
外れました。
このコンセントは、挟み金具で固定されていました。と言う事は、竣工当初のコンセントではなく、リニューアル時に新設されたコンセントの可能性が高いです。
次に、コンセントから電線を外します。
赤丸の部分にマイナスドライバーを差し込み、電線を引っ張れば外せるのですが、外れた拍子にショートさせてしまうリスクがあるので、今回は電線をペンチで切断します。
2線同時に切断するとショートするので片線づつ切断します。
コンセントの切り離し完了てす。
破損したコンセントをよく見ると
割れた部分に埃がたまっていて、とても危ない状態でしたね。
では、新しいコンセントと交換します。感電しないよう慎重に(銅線に直接触れないように)電線の被覆を剥きます。
新しいコンセントに差し込みます。
もう片方の電線も同様に被覆を剥き、差し込みます。
これで、この作業の峠は越えました。
後はコンセントを元に戻すのですがその前に、コンセントを納める内部がガラだらけですので、奇麗にします。
電線を内部に納める際、ガラで電線を傷つける可能性があるので、ちゃんとした電気工事業者はガラ取りをします。
こんなに出てきました。ここを施工した業者はそうでない業者のようです。
ガラ取り後、電線とコンセントを納めて
コンセント交換完了です。
せっかくなので、破損したコンセントをバラして中の状態を見てみましょう。
外からでは見えない所にも、埃が溜まっていました。
割れたコンセントを放置しておくことは、とても危険な事のようです。トラブルに発展する前に交換ができて(破損している事に気付けて)良かったです。
では、お疲れ様でした。
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