受水槽清掃しました。

少し前に、受水槽で泳ぐ清掃作業員の動画がニュースで話題になりました。
私の会社も、この受水槽清掃という作業は行っています。(泳ぎはしません)
元請け会社様より依頼を頂いている現場が何件かありまして、それを作業班と呼ばれている別の部署の社員が作業をしています。
で、人手が必要な日に私のような普段はビルの常駐をしている人間が、休みの日に駆り出されます。
休日出勤(残業)です。
今回、清掃する受水槽がこちらです。
設置されている現場は、14階建てのマンションです。
この受水槽の水が、このマンションに住んでいる方の生活水となります。
あの、ニュースで話題になった受水槽で泳いだ作業員は清掃前に泳いだのだと思いますが、それでも嫌ですね。
もし、清掃の質が良くなければ更に嫌ですね。
今回、受水槽の清掃をするこの現場の元請け会社様が作業の立会に来られました。(毎回来ています)
作業前の軽いミーティングで案の定、
「受水槽で泳がないようにお願いします」
と、釘を刺されました。
確かに真夏の暑い日の作業では、「泳いだら気持ちいいだろうなぁ」と思った事はありますが、実際に泳いだ事はありません。
では、作業に入ります。
清掃の為、受水槽の水を排水します。
受水槽の底辺に排水バルブがありますので、そこから排水させます。
排水管が途中で切れているのは破損ではなくわざとです。
豪雨の日などに排水が追いつかず雨水用のマンホールから水が溢れているのを一度は見た事があると思います。
そういった排水が逆流した時でも、受水槽内に流入しないよう間接排水となっています。
排水のスピードを上げる為に水中ポンプを投入して上からも排水を行います。
このホースと水中ポンプは、上水作業専用です。他の作業で使用する事はしていません。今回、受水槽清掃で使用する道具は全てこの作業専用です。
他の作業でも使用している道具を受水槽清掃でも使用する事は不衛生です。
排水が完了しました。
水槽内に入る準備をします。
上水清掃専用の作業服に着替えます。
次に、水槽内で使用する道具を消毒します。
消毒後、水槽内に入り清掃開始です。
水槽内の床は平らではありません。所々、盛り上がっている部分がある為、転倒の危険があります。
排水箇所は逆に凹んでいます。
足下に注意しながら清掃していきます。
受水槽専用の洗剤をスポンジで磨き上げします。
清掃前↓
清掃後↓
清掃前↓
清掃後↓
清掃と併せて、設備的な不具合(金属部の腐食、パッキンの劣化、等々)が無いかも確認します。
水槽内は密閉空間で、屋外に設置されていて直射日光も当たっているので暑いです。
その環境下での作業は、なかなかしんどいです。
水槽内全体を磨き上げ完了後、洗剤を水で流します。
その後、軽く拭き上げをし水気をとります。ある程度、水気がなくなってから塩素消毒を行います。
水槽内全体を消毒します。
消毒の吹き付け完了後、すぐに水で流さずに一定時間浸け置きをします。
一定時間経過後、水槽内の消毒を水で流します。
流しきった後、再度水槽内全体を消毒します。
これにて水槽内の作業は終了です。
水槽内から退室します。サウナ室から出た時の様に、外が涼しく感じます。
最後に水張りをして水槽内清掃完了です。
もうひとつ衛生面で大事な点検があります。水槽の天板に通気設備があります。
虫の侵入を防ぐ網が破れていないか確認します。
この現場は大丈夫でした。
作業としては、他に
・清掃前、清掃後の残留塩素測定
・受水槽の満水、減水警報確認
・給水起動、停止確認
を行っています。
最後に、受水槽清掃をする作業員は検便の検査をクリアした人のみ行えます。
私も我が社の受水槽清掃要員ですので、半年に1度の検便を会社に提出しています。
ざっくりですが、受水槽清掃の紹介をさせて頂きました。
では、お疲れ様でした。
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