LED照明 点灯不良

LED照明 点灯不良

前回の記事「ナトリウムランプ交換+α」にて、1F軒天の照明は一部を除きLEDに更新されていると紹介しました。

今回はその、軒天のLED照明が点灯不良を起こしたので紹介したいと思います。

こちらです。

点灯してはいますが、

隣と見比べると輝り方が弱いのが分かります。
では、調査します。

LEDを外します。

外れました。

天井裏に隠れている直流電源装置(電源ユニット)を引っ張り出します。

今回の不具合はこの「LEDランプ」「電源ユニット」の、どちらかに原因があります。

どちらに原因があるのかを特定する方法は、正常な器具と入れ替えをしてみて点灯するかどうかで判ります。

隣が同じ種類のLEDなので、そちらと入れ替えします。

コネクターを繋ぎ替えるだけです。

結果は写真の通り、正常に点灯しました。つまり原因は、電源ユニットです。

予備品が有りますので、そちらと交換します。

予備品は去年購入したので2018年製ですが新品です。

ブレーカーを落として、古い電源ユニットを外します。

次に、新しい電源ユニットを繋ぎます。

後はLEDランプと繋ぎ、器具を天井に戻してブレーカーを投入します。

正常に点灯を確認したら作業完了です。

ちなみに、この場所(屋外の軒天)に設置されているLEDはよく壊れます。今回の不具合で10箇所目以上です。そして、その全てが電源ユニット側の不具合でした。

この電源ユニット、製造年が2013年ですので、今回の器具に関しては約6年での交換となってしまいました。(早いので5年以内です)

欲を言えば10年、保って欲しいとこです。

が、この電源ユニットが粗悪品と非難している訳ではありません。

電源ユニットの規格をよく見てみると、IP20となっています。

このIP20と言うのは保護等級の事で、IPの次の「2」の数字が外来固形物(粉塵)に対する保護等級を数字で表しています。

0から6までの7段階で、数字が大きい方が良いです。

2の次の「0」の数字はに対する保護等級を同じく数字で表しています。

こちらは0から8までの9段階あり、こちらも数字が大きい方が良いです。

この電源ユニットはIP20です。

つまり、「に対しては少し保護されていますが、湿気に対しては保護です」

という事です。

軒天は天井の板、1枚で仕切られているだけですので、外気の影響を受けやすいと思われます。

結果論ですが、この電源ユニットが粗悪品なのではなく、「器具の選定に問題があった」というのが私の見解です。

IP等級が高い器具は値段の方も高いでしょうし、安く抑えたい気持ちは分かるのですが、こうも早くに壊れられると安物買いの銭失いになりそうです。

ちなみに今回、交換した電源ユニットはひとつで4,300円です。かれこれ10箇所以上交換してますので43,000円以上の交換費用がかかっています。

そして今後もポツポツと不具合が発生する事が予想されます。

う~ん、残念です。

最後に興味本位で壊れた電源ユニットを分解してみたいと思います。もしかすると不具合の原因が判るかもしれません。(原因は湿気によるものと思いますが)

ガバーを外します。

内部は電子機器で詰まっています。深くは知りませんが、この基盤で交流の電気を直流に変換しています。

外観上、特に異常は無さそうです。

ひっくり返して裏側を見てみます。

基盤の裏側と側面は薄いプラスチック?ガバーで覆われています。これが保護等級の「2」の部分でしょうか?

ガバーを外します。

電子機器は知識が無いのでよく分かりません。

が、目を凝らしてよく見ると

赤丸の部分が変色しているのを発見しました。

茶色くなっています。焦げたのでしょうか?

側面。

表。

おそらく、これが不具合箇所かと思います。湿気で短絡(ショート)したのでしょうか?

専門じゃないので解りませんが、、、。

では、お疲れ様でした。