汚水槽 満水警報

私の現場(ビル)の地下に汚水槽があります。
少し前からこの汚水槽で、吸い上げポンプの起動と同じタイミングにて満水警報が発報するようになりました。
水位の確認をしたところ、満水のラインまで水は来ていません。
どうやら誤発報のようです。
私の現場の雑排水槽と汚水槽の制御方式は、電極棒式です。本来なら、フロート式が一般的なのですが竣工当初(約50年前)からそうなってるみたいです。
この誤発報は、電極棒に付着した汚れによるもの(起動と満水の電極棒が汚れで繋がっている)と、思われます。
汚れている電極棒の清掃が必要ですので行いたいと思います。
電極棒の清掃は、水槽から電極棒を引き上げて行います。
まず、汚水槽の制御ブレーカーをOFFにします。
電極棒を引き上げる為に、ホルダー端子の電線を切り離します。
ホルダーの極数は、E1~E5の5極タイプですが、実質は4極のみ使用しています。
内訳は、
E1=起動
E2=停止
E3=共通(コモン)
E4=満水
E5=未使用
となっています。
切り離した電線が分からなくならないように印を付けながら外します。
これで、電線とホルダーの切り放しが完了です。
赤丸のビス2箇所を外すと
ホルダー端子とベースが外せます。
電極棒を引き上げます。
電極棒は汚れていますので養生シートの上に置き、電極棒全体を水洗いします。
清掃前
清掃後
清掃前
清掃後
清掃完了後、電極棒を水槽に戻します。
後は、外した電線を取り付けするのですが、その電線の端子の腐食が進行しています。
この端子が断線すると水槽の吸い上げポンプの制御が出来なくなります。
重要な部分ですので端子を新しく付け替えます。
腐食した端子を根本から切り落とし
新しい端子を付けます。
同じ要領で全ての端子を付け替えます。
完了後、端子をホルダーに付け戻します。
最後に、取り付けミスが無いか試験します。
ポンプ起動、起動停止、満水警報。
全て問題ない事を確認して作業完了です。
電極棒引き上げ清掃実施後、一週間が経過しましたが満水警報の誤発報は、でなくなりました。無事に解決です。
では、お疲れ様でした。
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