扉が開かない

この日もいつも通り、機器の運転監視や記録取り、空調の温度管理などの通常業務をしていると、私が待機している監視室の電話が鳴りました。
電話はオフィスフロアーの、あるテナント様からで
「扉の調子が悪いので診て欲しい」
という事でした。
漠然としていて、どう調子が悪いのか分からないので、とりあえず現場確認へ向かいます。
テナントの方から詳しく話を伺うと
「ドアノブが付いている扉と対になっている小さな扉(受け側)が開かない」
と言う事でした。
この小さな扉には上部と下部に、下の写真のようなストッパーを操作する摘まみがあります。(写真は下部)
このストッパーを解除しても扉が開かないとの事でした。
さっそく、この操作部を取り外して中を見てみます。
外れました。
と同時に、この時点で不具合の原因がわかりました。
ストッパーの役割をする棒が脱落しています。
棒を取り出します。
取り出せました。操作部(摘まみ)と棒が外れています。
本来であれば扉の中で、下の写真の様に
操作部と棒は一体となってなくてはなりません。
なので後は、扉に戻すだけなのですが
この状態では扉に干渉して元に戻す事ができません。どう頑張っても物理的に無理です。
なので一旦、操作部と棒を外して、棒は扉の下から入れてあげなければなりません。
扉を壁から外します。
この扉は上に持ち上げるだけで取り外し可能です。
外れたら扉を床に倒します。
この状態になれば、取り付けは簡単になります。
では取り付けます。
取り付けました。再び外れてしまわない様に、プライヤーでしっかりと締め込みました。
後は外した扉を元に戻し、ストッパーが機能する事を確認したら作業完了です。
今回は扉が小型だったのとアルミ製で軽量でしたので取り外しが容易でしたが、もし扉が鉄扉だったり硝子扉だったりすると、難易度はぐっと上がります。
安全を考慮すると3人は必要になると思います。
今回は運が良かったと言うことで。
では、お疲れ様でした。
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