加圧給水ポンプ低圧異常警報

加圧給水ポンプ低圧異常警報

先日、私が休日で不在の日にタイトル通りの警報がでたそうで。

で、出勤日に引き継ぎを受けました。

「No3の加圧給水ポンプ低圧異常警報が○○時××分に発報しました。

制御盤で警報リセットして様子見しましたが、○○時××分に再度発報してます。」

と。

引き継ぎによるとこの後、警報が出る度にリセットをかけて対応したようです。

加圧給水ポンプとは給水栓に水圧をかける為に設置されてあります。蛇口やシャワーヘッドの水が弱くてチョロチョロしか水が出ないなんて、嫌ですよね。

私のビルの上の階はホテルになっていて、各部屋にシャワーが設置されています。ちゃんとした水圧が必要なので、この加圧給水ポンプが設置されています。

ホテル用に3台設置されていて、今回このうちのNo3が異常になったという事です。

この警報の意味は、読んで字の如く

「加圧給水ポンプの送水圧が設定値に達していませんよ」と言う事です。

なのでまず第一に、ポンプの不具合が予想されます。いざ!現場のポンプを確認しに行きます。

運転中のNo3ポンプは外観、音(ガリガリ異音がする等)は、特に問題ありません。吐出圧力ゲージは狂ってしまっているので当てにならないのですが、電流値は正常でした。

どうやら、ポンプ本体の故障ではなさそうです。

では、次にどこを疑うべきでしょうか。

設備の仕事をしている方なら

「圧力スイッチの故障じゃない?」

と考えると思います。

圧力スイッチとは

この写真の赤丸の部分で、ポンプの送水圧の監視をしています。

写真のは低圧異常用の圧力スイッチで、

設定した水圧よりもポンプ圧が下回ればスイッチが入り制御盤に信号が行き、警報を鳴らします。

(ここから更に、私達が常駐している中央監視室の監視盤に警報があがるようになっています)

この圧力スイッチの故障では?と。

結果から言いますと圧力スイッチの故障ではありません。

実は、何ヶ月か前にこのトラブルがNo2のポンプでありました。

その時は圧力スイッチの故障と思ったので、業者に依頼して新品の圧力スイッチに更新してもらいました。

交換作業を私は見ていた(立会した)時に、業者の方が

「圧力スイッチまでの配管に水がきていないですね」

「たぶん配管が詰まってます」

「配管をバラして管内洗浄しますね」

と、教えて頂きました。

配管をバラすと、その通り鉄錆が詰まっていました。

新品の圧力スイッチを既に手配して貰っていたので、おそらく壊れてはいなかったと思いますが交換してもらいました。

交換費用はハッキリと覚えていないのですが確か、圧力スイッチ込みで3万円弱したかと思います。

この過去の経験から、おそらく今回も圧力スイッチの故障ではなく

圧力スイッチまでの配管の詰まりだと予想していました。

前に、業者さんがこの配管をバラす(圧力スイッチ交換作業)を見ていて、大体の要領は分かっていたので

今回は配管をバラして管内に詰まりがないか確認してみようと思います。

バラし作業は次回で書く事にします。

つづく。